NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯大手3社はいわゆる「キャリアメール」と呼ばれるEメールアドレスを他社に乗り換えた後も持ち運べる準備していると発表した。
毎月330円(NTTドコモ・au)の管理コストを支払うことで、例えばドコモユーザーがauやソフトバンクに移行しても慣れ親しんだ@docomo.ne.jpを引き続き利用できるわけだ。
おかげでキャリアアドレス捨てきれない人がようやく他社に乗り換えるきっかけになるだろう。
ただし、できるなら人生のどこかの捨てた方がよい。今回は「キャリアメール」にすがる3つのデメリットを筆者の視点で述べていく。
無料メールですべて何とかなる
聞き飽きた話かもしれないが、スマホのメールアドレスはGmailを筆頭とする無料メールサービスで十分だ。
(Androidにはインストール済、iPhoneにも無料インストール可能)
筆者はマイクロソフト社のHotmailを21年間利用しており、そのうち11年をスマホと併用してきたが困ったことはただの1度もない。
それに設定に関しても楽だ。与えられたIDとパスワードがあれば、多くのメールアプリでログインするだけ。スマホのなかに過去のメッセージが大量に同期され、スマホのアドレスを兼ねた使い方ができるようになる。
(アップルはiCloudメールを無料で提供してくれる)
とくにグーグル、アップル、マイクロソフトは言わずと知れた巨大IT企業で国内外に数え切れない程のアクティブユーザーがいる。
最新のセキュリティ対策も万全。そんな実績あるシステムが無料なのだから使わない手はないのだ。
PCアドレスとの相性が悪い
さらにキャリアメールはPC用アドレスから送信されたメールを逐一弾いてしまうこともある。
大事な連絡が迷惑メールに入っていたり、宛先によっては何度試しても届かないことが多々あるのだ。
とくに2009年以前に作成されたキャリアアドレスは国際基準を満たしてない物も混じっている。
例えば@マークより前に連続したピリオドを含んでいたり、PCアドレスでは使えない記号を含むなどRCF違反と呼ばれるものだ。
つまり2009年以前からキャリアアドレスを使っている人はわざわざ月額330円を払ってもスマホ用メールアドレスとして活躍するどころか、従来通りキャリアメールとしかやり取り出来ないケースだって出てくるのだ。
そこに年間3,600円(税込なら3,960円)を払う価値が本当にあるだろうか。
せっかく携帯電話料金が安くなったいま、わざわざ330円を上乗せするのは余程の事情がない限りやめた方がいいだろう。
タイミングが来たら捨てよう
聞いた話で恐縮だが、中には学校の連絡網でキャリアメールアドレスが必須という自治体があるそうだ。にわかに信じがたいがそうした需要もあって他社に転出できない人もいる。
さらにキャリアアドレスが必要な一部のWebサービスも存在するのも事実で、すぐに捨てられない人がいるのも知っている。
しかしキャリアアドレスは平成時代の遺物であり、これ以上進化するとは到底思えない。学校を卒業したタイミングや利用しているWebサービスに用事が無くなったら是非とも葬り去ろうではないか。
愛着を持つのは何も悪いことではないが、預金しても利息が貯まらない現代だからこそ無駄な出費を減らして賢く生きていきたい。
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