楽天モバイルの独自スマホ「Rakuten Hand」に5G対応の後継モデルが登場した。
外観デザインはそのままに中身を大きくスペックアップ。日本初の「デュアルeSIM」を搭載するなど話題性にも富んでいる。
(LINEMOと楽天モバイルのDual SIM構成)
「Rakuten Hand」といえば大ヒットして一時入手困難になった人気機種。発売後すぐ購入したのだが、正直なとこ少し後悔している。
一体なにがダメなのか、今回はお勧めできない3つの理由を述べていきたい。
デュアルeSIMが複雑怪奇
お勧めできない理由1つ目は「デュアルeSIM」がとても使いにくいこと。
というのも物理SIMカードと同様、eSIMなのにシステム上にスロットが2つ存在する。例えばドコモとauで同時待受したい場合、eSIMを1枚目と2枚目に分ける必要があるのだ。
(実際にSIMスロット2を選択する場面)
間違えて同一スロット内に2枚インストールした場合は同時待受できず、どちらかを再発行してSIMスロット2に入れ直さなければならない。
だからドコモ、auの他に3枚目のeSIMを予備に仕込無にしても、ドコモとauどちらと同時待受させたいのか予め決めることになる。
(実際に間違えてSIMスロット1に2枚入れた様子)
これはとても不便だ。楽天モバイルのように24時間オンラインで再発行できればいいが、現状ほぼ全てのキャリアが営業時間内しか対応してもらえない。
これはAndroidのシステムの都合なのだろうか。もし「Rakuten Hand 5G」の設計ならば可及的速やかに改善すべき点だろう。
そして各キャリアのeSIMが24時間再発行対応になるなど、eSIMの利便性向上にも期待がかかる。
文字入力がかなり厳しい
お勧めできない2つ目の理由つはとても文字入力がうまくいかないこと。
とくにフリップ入力にずれが生じ、慣れで克服できるといった次元ではない。ゆっくり時間をかけないとSNSでの投稿が難しい位に深刻なのでアップデートによる改善が求められる。
(せっかくの持ちやすさが台無しになっている)
ちなみに「Rakuten Hand 5G」のチップセットはエントリークラス向けと言われるSnapdragon400番台が搭載されているのだが、ベンチマークでは30万近くてパワフルだ。
(5G対応Snapdragon480を搭載)
だから通常動作はほぼ問題ないのだが、あくまでも文字入力に関して躓くことがおおく改善が求められる。
39,800円の割高感
お勧めできない3つ目の理由は39,800円の割高感である。というのも現在、初代「Rakuten Hand」が12,980円まで値下げされお買い得になっている。
日常利用できるコンパクトな端末としては初代で十分であり、約27,000円の差額に払う価値は「ない」と言わざるを得ない。
(Surface Duo2との比較)
初代Rakuten Hand、Rakuten BIGのように値下げされるタイミングを待ちながら、もう少し口コミや評判をみた方がいいだろう。
価格とアップデートで化ける
というわけで「Rakuten Hand 5G」はDual SIM設定が難しく、メイン機種として頻繁に文字入力をする人には価格面も相まって現状お勧めできない。
Rakuten Hand 5Gを #はぁ〜また買っちゃった (※だいぶ前に...正直な話、ゼリスクが辛すぎて....コレで4万はマジで厳しい....😭⚡️
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— ちえほん【モバイルドットコム】 (@chehonz201) March 4, 2022
(超大手「ちえほん」さんも買って後悔された模様)
しかし見方を変えればで、これらが改善されれば一気に化ける可能性があるということだ。
主な変更点 | Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G |
ROM | 64GB | 128GB |
カメラ | 4800万画素 | 6400万画素 |
LTE B8 | × | ○ |
防水 | △(防滴) | ○(IPX8) |
5G | × | ○ |
SIM | シングル | デュアル |
OS | Android10 | Android11 |
実際、初代モデルと比べて内部ストレージ、防水、カメラ画質、ソフトバンク回線対応などメイン機種にしたくなる素地が整っているのだ。
(iPhone12 miniとの比較)
ここまで小型サイズの端末は現状BALMUDA Phoneしか存在しておらず、性能と価格面で差をつけられれば2022年後半には人気機種になるかもしれない。
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