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【レビュー】酷評の嵐。10万円の「BALMUDA Phone」を実際に使ってみた結果・・・

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酷評されている「BALMUDA Phone」を購入し約2週間ほど使ってみた。

カメラのチューニング不足が目立ったり右手では指紋認証が使いにくいなど最初はあまり印象がよくなかった。

だが2回のアップデートを経て使い込んだ結果、愛着がわき、満足感を覚えたのも事実。

スペックと価格が見合ってない事から酷評されすぎた一台だが、考え抜かれた独自の価値体験があるのは確かだ。

細かいスペックや仕様は他のメディアに譲り、今回は筆者なり解釈で「他社にはない3つの価値体験」を考察していきたい。



原点回帰したハードウェア

まず最初の価値体験は「スマホ黎明期のデザインを現代にアップデートした点」という外見的な部分である。

丸みを帯びた筐体、4inchかつ16:9のディスプレイ比率は2011~2012年頃のトレンドを彷彿とさせる。当時のAndroidは素晴らしいデザインに恵まれるもOSやアプリが不安定。

Full HD画質や指紋認証技術はまだ珍しく、スマホで夜景を撮る発想すらなかった。

「BALMUDA Phone」のカメラを改造したら綺麗すぎてビックリした件・・・

そんな懐かしき時代のデザインを独自に仕立てあげ、現在のスマホでできる事+αを詰め込んだ点が「2021年の現在には存在しない価値」ではないだろうか。

(35万スコアあれば大体の操作はできる)

「周回遅れ」とか「安っぽい」という指摘もあるだろう。しかしそうした原点回帰の着眼点こそが差別化となり、戦略であるはずだ。

(左がXperia Pro-I、右がBALMUDA Phone)

全体的に丸みを帯びた筐体は、大型で長方形デザインに対するバルミューダ社の提案と言えよう。



アプリで変えるスマホの基本

ただし筐体だけで10万円の価値を訴求するのはもちろん難しい。そこで2つ目に出てくる価値体験が「基本アプリの独自開発」である。

BALMUDA Phoneは「スマホをいじる時間を少なくする」をコンセプトに、まずは電卓、メモ帳、スケジューラー、ストップウォッチのアプリが提供された。

こうしたアプリはPlay ストアを探せば簡単に見つけられる。しかしそれらは広告付きで高機能、使い勝手が複雑だったりするのも事実。

そうした要素を改善させデフォルトでインストールされている事もまた価値体験なのだ。

またメモ帳はまるで本棚のようにドラッグ&ドロップで視覚的に保存できる。

写真ファイルを貼り付けるなどして構想を練るもいいし、勉強したことをまとめて目にとどく場所に保管するもよし。

些細なことではあるが他にない設計かつシンプルである事が徹底されている。

(楽天モバイル含め4キャリア5Gにも対応)

このように基本アプリの「当たり前」に着眼し、BALMUDA Phoneだけしか利用できない物が今後リリースされる。素晴らしいアプリ群が完成すれば、それだけでも訴求力になるだろう。

10万円は高額ではあるが、今後のソフトウェア・アップデートで大化けするなら相応の満足度は得られると筆者は考えている。



BALMUDA HOMEで全てを1つに

そして3つ目の価値は筐体とアプリを結びつける「BALMUDA HOME」にあり、他社にはない不思議な使い勝手である。

すこし説明が難しいが、メモ帳、スケジューラー、電卓、ストップウォッチはアプリを起動せずともホーム画面を左右にスワイプするだけで切り替え可能。

ウィジェットともまた違った概念で「スマホに触る時間を少なくする」コンセプトを追求しているのは間違いない。

恐らくまだ始まりにすぎず、これから独自UIとして発達していくだろう。筐体、アプリ、BALMUDA Homeと3つの価値が高まれば「買ってみようかな」と思うファンを獲得できるかもしれない。

(iPhoneユーザーはターゲットになっていないという)

そうしたファンに「もう元のスマホには戻れない」と実感してもらうのがBALMUDA Phoneのゴールではないだろうか。



独自性を突き抜けられるか

ところでBALMUDA Phoneに近いサイズに"Rakuten Hand"が挙げられる。

価格はたったの2万円。搭載するチップ、メモリ容量などは劣るが、コスパと実用性を重視するなら圧倒的にこちらに軍配があがるはずだ。

しかしデザインは縦長の長方形で、やはり昨今の流行を意識した仕上がりである。独自アプリやUIもなく、完成までに至ったストーリーも存在しない。

こうした視点で比較すると、やはりBALMUDA Phoneは目指している方向が既存のスマホと真逆であり、筐体やスペックだけでは語れない事がわかる。

まだチューニング不足で評価もあまり良くはない。ただし独自アプリ群とソフトウェアアップデートによる底上げ次第で大化けする可能性も最初から否定してはならない。

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