2回に渡ってレビューしたg08。写真を沢山撮ってみようかとも思ったのだが、既に色んな方がレビューしている。なので今回は「メイン機種にできるほど十分である点」と「惜しいところ」の2点を書いていこうと思う。
①大手3キャリア+世界の電波を拾うアンテナ
下のg08対応周波数表を見て驚いた。まず日本のdocomo, au, softbank大手3キャリアが展開するメイン周波数とプラチナバンドと言われる低周波数を網羅している。(au 3Gおよび非VoLTEの4G SIMはサポート外)
(他、中国のTDD-LTE、ヨーロッパの低周波数B20、国内拡大中のB28など豪華)
だから地下や山間部さらに屋内など電波の届きにくい場所は言うまでもなくカバーできるはず。更にB41(2500MHz)はauのWiMAX2+、SoftBankのAXGPを受信するため、混雑しているエリアでも高速な電波をうまく受信してくれる。
これだけで終わらない。この価格帯だとアメリカ大陸のアンテナがない場合が多いのだが、g08には3G 1900MHzと850MHzがあるため安心できそうだ(さすがに4Gは掴まない)。アメリカ以外であればアジア、中東、欧州、オセアニアなど世界中で4Gと3Gを活かすことができるはず。いい意味で想定外だ。
(au系MVNOのAPN一覧。一通りプリセットされており、SIMを挿すだけで使える)
②全く不自由のないSnapdragon430と十分なバッテリー
その後、色々と操作してみたが何も言うことはなかった。粗探しをしているようだが、本当に文句の言いようがない。チップセットはSnapdragonシリーズでは最も安価な400番台だが、Zenfone 4 MAXやMoto G5sなど有名ブランドにも採用されており(8コア)と安定している。
前回の記事にも書いたが重いゲームをしない限り普段用途には十分で、バッテリーの持ちも全然悪くない。普段使いで2日は持つ感覚だ。もちろんどんな最新機種でもずっと動画を観続けるなど使い続ければ一日でバッテリーは減るので、そこは注意されたい。
③セルフィーが半端ないらしい!
アウトカメラは可もなく不可もない感じなのだが、セルフィーは非常に広角に撮影できる。ただし筆者は顔がブサイクで、ふだん絶対に自撮りをしない。だから基本的に顔出しNGなのだが、確かに肌の色が白かったり顔色がよく映っている。
(おっさんの顔を晒しても誰得という話なので失礼。可愛く生まれたかった)
驚くべきなのは、撮った顔写真をデフォルトで盛れる点。目の下のたるみ除去とか顎を細く見せるとか、やりたい放題だ。これでいい写真撮ってお見合い写真に使ってみるのもいいかもしれない(自分への戒め)
③惜しいところはディスプレイただ一点
さて、「こんなに安くて何かオチはないのだろうか」と粗探ししてしまうようだが、前回も触れたディスプレイの発色ただ1つ。しかも敢えて挙げればという話なので普段使いにはそこまで支障がない。赤い色が若干強く全体的に暗い印象が残る。アップデートで直るならぜひお願いしたい。
Wi-Fi5GHz帯に非対応だったりFull HDではなかったりするが、その辺りは価格面を考慮すれば欠点とは言い難い。
全体的に
いわゆる「格安スマホ」という概念を覆したのではないだろうか。この価格帯は従来であればデザインが安っぽかったり、カメラも記録用としか言いようがなかったり、RAMが1GBだったり、au非対応は当たり前だったり、安いなりの理由がいくらでも存在した。
だからサブ機種に持つくらいなら個人的にありだと思ったのだが、いよいよメインスマホとして昇格できるレベルになっている。さすがにカメラやディスプレイ解像度はハイエンド機種に劣るがそれは比べるべきところではないように思う。今年注目の一台ではないだろうか。