6月26日、サムスンは新型フォルダブル端末「Galaxy Z Fold 5」および「Galaxy Z Flip 5」を発表した。
タイの首都バンコクでも27日から予約開始となり、地元のサムスンストアは多くの顧客で賑わっている。
中でも「Galaxy Z Flip 5」は大型化したサブディスプレイに興味を示す人が多く、順番待ちが発生するほど。
一体どんな事ができるのだろう。早速デモ機を触ってきたのでわかった事をシェアしたい。
使えるアプリはまだ限定的
「Galaxy Z Flip 5」のサブディスプレイは3.4インチで「Galaxy Z Flip 4」から2倍以上に拡大された。
画面には時刻、カレンダー、歩数計、天気、ストップウォッチ、音楽プレーヤーといったウィジェットが表示される。
着信や通知の確認も一目瞭然で、右にスワイプすれば別のウィジェットに切り替わる仕組みだ。
上からスワイプダウンするとWi-Fi、データ通信、音量、機内モード等の設定が可能。やはり3.5インチあると迫力があって、前作との印象がガラリと変わった。
これらのウィジェットは開発段階でしっかりチューニングされており、すでに実用レベルに達していた。
気になるのは任意のアプリの起動だろう。こちらはまだ開発段階で、残念ながら全てのアプリを起動できるわけではない。
デモ機ではLINE、メール、Youtube、Map、NetFlix等が対応アプリとしてインストールされており、それぞれ起動してアプリを使うことができた。
どのアプリを並べるかは設定画面で選択可能。しかし対応アプリ一覧に出てこなければサブディスプレイでは利用できない。
例えば筆者は電卓アプリをよく使うのだが、システムアプリにも関わらず対応していないようだ。
こうした制限は「Galaxy Store」に用意された「Good Lock」アプリをインストールすれば回避できるらしい。
ただし実験段階のためダウンロードできる国が限られており、日本での展開は未定である。
「moto razr 40 Ultra」には及んでいない
というわけで、メールやSNSを読んだり返信する程度なら実用性が高く、これだけでも買い替える価値はあると言えそうだ。「Galaxy Z Flip 5」のサブディスプレイはソフトウェア面でこれから大きく進化するだろう。
いっぽうで先行して発売された「moto razr 40 Ultra」と比べると、全体的に劣っていると言わざるを得ない。
例えば画面リフレッシュレートは「Galaxy Z Flip5」が60Hzに対して「moto razr 40 Ultra」は最大144Hz。2倍の差がありスクロールの滑らかさ違う。
また「moto razr 40 Ultra」はサブディスプレイで起動できるアプリに制限がなく、使い勝手が悪ければ画面を回転して縦画面にもできるのだ。
日本発売は8月下旬に延期されてしまったが、サブディスプレイ重視の人は待ってでも購入する価値がある。
どちらを買うか迷う人はFelicaの有無を考えるといいだろう。「Galaxy Z Flip 5」の日本モデルはFelicaを搭載する確率が高く、キャッシュレス重視の人にお勧め。
両者が出揃うにはまだ時間があるので、いろんなレビューを読んでおくと良さそうだ。
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