携帯電話のキャリアショップで「頭金を求められた」という話が散見される。
ソフバンショップでiPhoneの機種変に
「頭金が一台19800円かかりますぅ~」
って言われて、「え?それ前は掛からなかった気がするんです」
と言ったら、「最近はどこのお店でも掛かるようになりましたよ?」
と言われ、「どこでもかかるんですか、そこをなんとかなりませんかね?」…
— ふも (@fumokmm) October 21, 2023
ふも(@fumokmm)さんより引用
通常、頭金といえば「手付金」として用いられる事が多い。例えば100万円の自動車であれば30万円を頭金として支払い、残り70万円でローンを組むといった考え方だ。
これに対して携帯電話業界では「手数料」を「頭金」と呼んでおり非常に混乱を招くことになりやすい。
では頭金を支払って「iPhone15」を購入したら幾らになるのか見ていきたい。
もはやサポート代金の次元ではない
冒頭に引用させて頂いたポストでは、頭金が19,800円が請求されている。店頭手続きの事務手数料(3,850円)と合わせるとこの時点で23,650円。
さらに「iPhone15」はアップルストアより数万円高いわけで、ソフトバンクで Pro 256GBを購入すると総額23万5,330円。
アップルストア価格より60,230円高い計算になった。ストレージ容量に応じて高額になる仕組みで、サポート代金と主張するには無理がある。
もはや絵に描いたような悪徳商法であり、行政がいよいよ介入すべきタイミングと言っても過言ではないだろう。
どうして「頭金」と呼ぶのか
ところで何故「頭金」と呼ぶのだろう。これは完全な筆者の推測になるが、手数料と称すれば「店頭事務手数料」と被るからではないだろうか。
(手付金と後回するような表示)
だから本体価格の分割代金に見せかけた粗利部分を「頭金」と呼び、自分たちの粗利益を確保する狙いがありそうだ。
ビジネスである以上、利益の追求はまったく悪いことではない。問題はそのやり方だろう。やはり「頭金」は一般的に手付金と理解される。
それを別の物に見せかける手法は不親切極まりなく、いつまでも改めない姿勢が実に通信キャリアらしい。
冒頭に引用させて頂いた投稿以外にも、SNSには19,000円前後の頭金を要求されるケースが相次いで報告されているので、ぜひ注意して頂きたい。