2018年の現在でも、一つのスマホにSIMを2枚入れるという概念に驚く人が多くいる。2つの電話番号を同時に利用する機能、いわゆるDSDSだが日本ではASUSのZenfone3が先駆けとなった。
あれから2年、今度は4G+4Gに対応して登場。一番驚くのはSIMフリーとは無縁と言われたau SIMが2枚同時に動くこと。これはもう感無量としか言いようがない。仕組みを書いていきたい。
①au本家+au MVNOの共存、共栄
従来の同時待受(DSDS)は片方が4Gになると、もう一方が3Gに切り替わってしまう。ドコモやSoftBankは3Gがあるため問題ないが、4G onlyなau VoLTE SIMは4Gか圏外の2択となるため、au + auの組み合わせは出来なかった。(一部機種を除く)
(これはやばい、VoLTE1、VoLTE2という表記が新鮮)
Zenfone5がDual SIM、Dual VoLTE(DSDV)に対応したことで、念願のau + auがついに実現。これで、どちらかが圏外になるなんて事もなく利用できる。「両方4Gだなんてバッテリーに影響が出るのでは!?」と思われるかもしれないが、現時点では大きな影響はなさそうだ。
②惜しいのはnano SIMとmicro SDの排他利用
また、ドコモ+Softbankというau以外の組み合わせでもDSDVを確認。海外機種では稀に電波だけ立っていて、実際にはVoLTEが利用できない事が多々あるが、さすが国内版だけあり、そうした不具合は一切ない。
(docomo+Y!mobileでもVoLTE+VoLTEが確認できる。音声品質が格段に向上するはず)
ただ一つ惜しい点を言えば、nano SIM+ micro SDという排他利用である点。去年、Zenfone4 MAXなどで一度DSDS+ microSDを実現しているだけあって期待が大きかったのだが残念。ASUSとしても意識はしていると思うので、次作や他のラインアップに期待しよう。
最後に
Huawei P20 Proが話題の全てを持っていきそうだが、そうでもない。前回のカメラレビューではZenfoneの広角が強いと書いたが、広角カメラだけでなく各社VoLTEネットワークに対応している点も大きな強みと言えよう。
さて、カメラ、ネットワークと来たので次あたりで使い心地に関してなど、引き続き検証とレビューを続けていきたい。ここまで使ってみて特に不満はない。au系MVNOユーザーの方は、この夏の最高の選択肢だと思う。