Sofmap秋葉原本館が親会社のビックカメラになってから1年が経過した。かつて秋葉原中にあった同社の店舗は減少する一方で、生き残った店舗にも客足がほとんど見られない日もある。
しかも各店舗は立地条件が非常によく、売り場面積も広いが、その経費以上の売上を出しているとは到底思えないのだ。「もって今年いっぱいだろうか」などと思っていたら、今日ITmediaから衝撃のニュースが流れた。
①衣料品買い取り、販売のベクトルと提携
詳しい記事はITmediaを参照していただきたいのだが、要するに広い売り場を利用して衣料品やブランド品を販売しようという魂胆だろう。一見すれば、非常に画期的なアイデアだとは思う。実際、秋葉原に衣料品店は昔から皆無に等しい。
「服を買いに秋葉原へ行く」という斬新なイメージの定着に成功すれば、現状より経営は改善されるだろう。しかし、先述したように既存のSofmapはどれも立地条件が良すぎるため、多少の収益改善では昔の勢いを取り戻すことは難しいはずだ。
②更に規模を縮小させるか、今年いっぱいか
そう考えると、やはり「もって今年いっぱいなのでは?」というのが筆者の見方。秋葉原の電気屋はここ10年で減るに減った。しかも容赦なくすぐに無くなっていく。
ところで衣料品といえば、最後に閉店したPCネット跡地にモードオフが開店するなど、同じ事を考える企業は既に存在しており、それ以外の企業が衣料品の分野に参入することすら考えられるだろう。
最後に
Sofmapは昔からお世話になったPC・パーツの大手で、年に1回は大きな買い物をしてきた。それだけに全ての店舗が無くなるような事にはなってほしくない。
どうなるだろうか。秋葉原へ服やブランド物を購入する習慣が人々に根付くだろうか。それとも、はなから外国人向けになるのだろうか。見守るしかない。
トップ画像は閉店前の旧ソフマップ秋葉原本館(現ビックカメラ)
参照記事:(ITmedia ソフマップが衣料品買い取りを実施 ベクトルと提携)