2012年、NTTドコモの前加藤社長が就任した頃から、大好きだったドコモはサービスの改悪を繰り返すようになった。(過去記事を参照されたい)
もうあの頃のドコモは戻ってこないと、半ば諦めた2016年に吉澤社長が就任。すると一気に問題が片付き始めた。
①年数に縛られない半永久的な割引
良心的なサービスの代表例は何と言ってもdocomo withだろう。同社指定のスマホを買えば1,500円の割引が次の機種変更まで続く。つまり放っておいても割引が終了して高くなるような事がない。
(15年以上のユーザーはプラチナ扱いとなり割引額も大きい)
それどころか継続年数によって追加割引が加わり(もしくはポイントを貰う)、長期ユーザーが報われない問題の本質に向かい合っている。
②SIMロックの解除+αの考慮
SIMロック解除は2011年からにドコモが一部で実施していた。しかし契約者本人ですら手数料3,000円を支払う必要があり、オンラインでの解除が存在しなかった。今月20日から始まる新制度では最初に契約した人以外でもオンライン解除が可能になる。
注目したいのは、オンライン解除なら中古で買ってきた物も無料という点だ。ドコモショップは今、完全予約制度を実施するくらい忙しい。自分でできる人は無料という、顧客と店舗スタッフ双方への配慮が素晴らしい。9年前には想像できない姿だろう。
③テザリング料金のないキャリア
auとSoftBankでは一部テザリング料金が徴収される。私たち消費者が契約したギガ数は使い道が自由なはずで、無限な物ではない。にも関わらず「通信を著しく圧迫する」という理解しがたい理由で500円が発生するのだ。
ドコモが2社と並ばなかったのは英断だと思う。元々MVNOでは徴収されない、意味のわからない物に手を出さず、大手キャリアとしては唯一テザリングが無料となった。
④問題への本質的な取り組み
他にも無理に48回の分割で端末を契約させたり、従量制プランで端末の割引をなくすことを今のところドコモはしていない。書きたい事が山ほどあるので一旦この辺りにするが、いずれも総務省とイタチゴッコになるのではなく、
指摘された問題の根本を解決しようという試みが垣間見れるだろう。就任から3年を迎える今年、吉澤社長の元でどんな動きを見せるか、大きな期待が持てるのではないだろうか。