ソフトバンク のレンタル SIMを使うメリットをもう一つ発見した。
(300 GB レンタル SIM の検証記録はこちらから)
結論から言うと WiMAX 2+よりも電波状況がよい。
むずかしい技術的な話になるが、今回はソフトバンク SIM の周波数にふれたい。
分散型ネットワークの 4G
ソフトバンクの 4 G ネットワークはとてもよく構成されている。
まずは世界でもメジャーな LTE Band 1, 8 を自社で構築。
また EMOBILE 買収で 3 、WILLCOM 買収で 41 を入手した。
3 は混雑緩和、41 は高速回線むけで Band 毎に役割がある。
状況におうじて最適な電波につながるので、圏外になりにくい。
(4G Y!mobile 表記に注目)
試しに 303 HW にレンタル SIM を入れて APN を設定。すると 41 に繋がる。
今度は 41 が通過できない電子レンジに入れてみよう。
いちどフタをして中で圏外になるのをまつ。すると 3 に繋がった。
先ほどまで 4G だった表記が LTE に変わっている。
最近のルーターであれば Band 1, 3, 8 のいずれかに繋がるだろう。
というわけで「ソフトバンクのレンタル SIM」はとても電波がいい。
WiMAX 2+ は Band 41 が中心
いっぽうで WiMAX 2+ は基本的に Band 41 だけで成り立っている。
さきほどの図をもう一度みてみよう。
41 は電子レンジの検証でわかるように屋内によわいのだ。
WiMAX 2+ユーザーで「窓側でしか受信しない」といった経験はないだろうか。
さすがに UQ は Band 18 ( 800 MHz )が使えるオプションを用意しているが、
ひとたび使うと 1 ヶ月のデータ通信量に制限ができる落とし穴があったりする。
(WiMAX2 + ルーター。ハイスピードプラスエリアで Band 18 対応)
そのため「あ、WiMAX 繋がらない。Band 18 使おうか?いや、まだ月初だし通信制限は避けたい。」ということが筆者にはよくある。
KDDI も Band 1, 3, 18, 41 といった分散型ネットワークを利用しているが、ルーターは 41 だけにこだわっている。
最後に
というわけで「300 GB レンタル SIM 」は普通のスマートフォンの感覚で 4G を掴んでくれる。
大容量ルーターにありがちな「高周波数」にとらわれず、40 GB 使っているがとても助かっている。
今回は少しややこしい話となったが、折りに触れて周波数のはなしを書いていこうかと考えている。
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