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黒字化したソニー Xperia 部門、2019 年ふたたび赤字になりそうな理由・・・・

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先日ソフトバンクの宮内社長が、端末ラインアップに関して「今後は低価格のスマートフォンを織り交ぜたい」と述べていた。

何のことはない一言だが、この発言から今後のスマートフォンのトレンドとソニーの失墜を想像してしまった。



低価格スマートフォンの時代

ゲームも高性能カメラも必要ない人にむけて、arrows be や AQUOS Sense という低価格スマートフォンがある。

(価格は 20,000 ~ 30,000 円台で割引をうまく安く手に入る)

OS は最新で Felica も防水もあることから docomo with シリーズとして大ヒット。

どれだけ売れたかはスマートフォンの国内シェア率の変化でわかるだろう。

SHARP はソニーを抜いて 2 位へ浮上、富士通もソニーを抜いて 3 位へ浮上した。

この図から「2 ~ 3 万円のコスパ抜群スマートフォンはシェアとして伸びしろがある」ことがわかる。

そしてこのパイは海外メーカーも虎視眈々と狙ってきている。

 

OPPO もまた低価格で躍進

OPPO もまた日本参入から時間をかけずして定着したメーカーだろう。

SIM フリーでは OPPO R15 Neo 、AX7 などを展開し、UQ モバイルなど MVNO を通しても盛んに売上をのばしている。

「OPPO ってなかなかいいね。今度はハイエンド端末も買ってみようかな」というブランド戦略が功を奏しているようだ。

国内ブランドへのこだわりがない人は、こうした中国メーカーに流れつつある。

言ってみればファーウェイもおなじで Mate 10 Pro や Mate 20 Pro など 10 万円クラスが爆発的に売れたのは

P8 lite, P9 lite など低価格スマホでの実績があったからだろう。

最初は「中国のよくわからないメーカーは嫌だ」と避ける顧客がおおかったマーケットを実力で覆したのだ。



サムスンも低価格を攻めている

先日 Galaxy Note 10 シリーズを発表したサムスンも、低価格への注力は怠っていない。

Galaxy A20、A30、A40、A50、A60、A70、A80 と買いやすいモデルを乱発している。

日本では A30 が UQ モバイルから発売され、注目されているのは周知の事実だろう。

 

では話を戻してソニーは何をしているのかといえば、年に 2 回ハイエンドをキャリアから出しているだけなのだ。

(魅力的な低価格スマートフォンは毎年出ているのに日本人は知らない)

今年は珍しく Xperia Ace をドコモより発売したが、いくらソニーブランドでも 5 万円台では顧客の心をつかめない。

ここはマーケット調査不足という次元の問題ではないはずで、自ら滅びにいっているとしか考えられない。

 

最後に

ソニーにはもう「ブランド戦略」とか「安売りをしたくない」とか変なプライドを持っている場合ではないはずだ。

ハイエンド端末で Galaxy や中国メーカーと肩を並べるのは素晴らしい姿勢だが、価格帯からして購入できる層はかぎられている。

MVNO とセットにして販売するなどの手段はあるはずなのだが、それもまた大人の事情とか言っているのだろうか。

そんな体質では第 4 次産業革命のこの時代を生き残ることはできないだろう。

国内における低価格スマホの重要性がわかっているのか、いないのか。黒字化した次の戦略で明らかになるだろう。

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