カメラ性能に重きをおいた Huawei P40 シリーズが日本でも発売され、上位モデルの P40 Pro が話題になっている。
最新の Kirin990 チップは国内 4 キャリアの5G に対応し、CPU 処理は P30 Pro の Kirin980と比べて 23 % 高速で快適そのもの。
カメラは標準、光学 5 倍、超広角、3D深度の 4 眼で、ハイブリッドズーム 10 倍、デジタルズームは最大 50 倍に対応。映り込んだ通行人を除去する AI 機能が搭載され、前モデルがよりブラッシュアップされた格好だ。
申し分ないスペックで他社の追随を許さないのは言うまでもない。しかし今回の P40 シリーズ、じつはまだ上位モデルが存在するのをご存知だろうか。
(6 月 30 日に着弾した香港モデルで、日本では未発売モデル)
日本では未発売の P40 Pro+ をゲットしたので、なにがどう+なのか第一印象編としてレビューをお送りしたい。
まるでファーウェイの高級ブランド感
P40 Pro+ は基本スペックは P40 Pro と同一ながら、ペンタ(5 眼)カメラ、ROM 512 GB を搭載したセラミック仕上がりの豪華版である。
透き通った美しさは今までにない色合いで、まるで「ファーウェイが高級ブランドでも立ち上げたのか」と言わんばかりの好印象だ。
(日本では未発表。今回はセラミックブラック香港版を購入した)
見てて飽きず所有感に満たされるいっぽう、とにかく指紋が付きやすい。じっさいの利用は試供品でいいので何かしらケースを装着した方がいいだろう。
カメラは標準 5000 万画素、超広角 4000 万画素、光学 3 倍 800 万画素、光学 10 倍 800 万画素、ToF の 5眼 。
P30 Pro 「千里眼」とも言われたカメラがどれ程パワーアップしたのか見てみよう。
本気出さなくても 1200 メートル先が見える!
ここはある日の秋葉原中央通り。セガゲームセンターから上野広小路方面にむけて「超広角」で撮影。
これだけだと「ふーん」というレベルで、P40 Pro+ 以外のスマートフォンでもごく普通に撮影できるレベルだと思う。
ではここからまっすぐ進んだ先に何がみえるだろうか。まずは光学 5 倍ズームにしてみよう。。
右手にビックカメラ・アキバが見えてきた。さて、まっすぐ進んだ道路の先になにか見え始めた。ここから一気に 40 倍ズームすると、、
およそ 1200 メートル先の看板が見えてきた。さすがに粗いけれども湖池屋のフライドポテト、芋まるごとがハッキリ見えるのがわかるだろうか。
また右下の信号に「外神田五丁目」という文字もうっすら確認できる。ここからさらに 60 倍程度にズームしてみよう。
あと 40 倍ズームくらい余力を残しながらこの結果は申し分ないと言えないだろうか。
ちなみに Mate Xs の 30 倍ズームだと限界値で次の通り。
しかもP40 Pro+ より少し近い場所から撮影しており差は一目瞭然だと思われる。
梅雨が明けて晴れたら色んな場所で Mate XS との比較撮影を続けるつもりだ。
指紋認証もバッチリで取り回しやすい
さて高級感の次に強調したいのは「扱いやすい」という基本的な点である。
というのもこの 1 年間、筆者はじつに多くのカメラ特化やハイエンドスマホを購入したのだが、いずれもジーンズのポケットから落ちそうな点が共通していた。
とくに OPPO Reno 10x Zoom や Galaxy Note10+ は海外でベンチに座っている時に落ちた事があり紛失・盗難に合うところだった(汗)
P40 Pro+ は 226g の重量でありながら片手で扱いやすく、Android 10 ベースの EMUI 10 はシンプルで扱いやすい。
また画面内指紋認証が快適そのものである点にも注目だ。P30 Pro と同じく 2D 認証で 突破されやすいと言われる方式だ。
ただ考えて見て欲しい。携帯電話を紛失する確率、さらに発見した人が指紋採取に成功してアンロックできる確率はさほど高くないだろう。
もちろん Galaxy の 3D 認証の方がセキュリティ上は強固だが、Galaxy S20 でもなお指の乾燥具合によって失敗するクセが直らない。マスクで顔認証が活用できないコロナ禍では 2D 指紋認証で十分というのが筆者の見解だ。
GMS をインストールすれば超快適!!
Googleを導入するとGoogle 認証が必要となる楽天系アプリ、PUBG やマリオカート等のゲーム、ドコモスピードテスト、WordPress アプリなどほぼ動く。
それでも「メルカリ」アプリのログイン、Google Pay の NFC 決済、楽天 LINK の SMS 認証不可など多少トラブルは残るが VMOS を通して使うより快適そのものだ。
というわけで第一印象としては最高そのもので Felica なしでもメイン機種にしたいくらいに気に入った。梅雨があけたら写真の撮り比べやメリットだけでなくデメリットに関しても触れていきたい。