9 月 11 日追記
以下の内容は KDDI によるアップデートで塞がれてしまい、FOMAプラスエリア、VoLTE、LTE Band8 の利用ができなくなった。
以下本文
KDDI から発売された Xiaomi Mi 10 lite 5G を SIM ロック解除して他社 SIM で検証したところ面白いことがわかってきた。
OPPO FIND X2 Pro (OPG01)の時とおなじくau が公開するネットワーク周波数とじっさいに掴む電波が若干異なっているのだ。
まさかの FOMA プラスエリア対応
まずは au が公開する XIG01 の対応周波数をご覧頂きたい。
3G (W-CDMA)Band 6/19 に ◯ がない。しかし検証してみたところ、海外用 Band 5 が Band 6 を内包する形で 800 MHz を受信することがわかった。
Band1 が遮断された電子レンジ内で電話を着信していることから間違いないだろう。
(あくまでも検証なので絶対に真似しないようにしたい)
ただし 4G Band 19 の 800 MHz 帯は今のところ受信を確認できない。圏外にはならず 700 MHz 帯の Band 28 をよく拾ってる。
また意外なことに VoLTE には非対応。APN 項目に ims を追加入力しても効果はない。
Softbank プラチナバンドも対応
もう一つ au の発表と違っているのが 4G Band 8 の 900 MHz 帯である。
念のため検証するとやはり端末側では受信を確認した。au が公表する通り 3G Band8 の 900 MHz も接続を確認。
ドコモと同様 VoLTE には非対応でどうしても 3G 通話になる。その惜しい点を除けば Band1、3、8、28、41、42 と複数の 4G を使い分けており圏外にはなりにくい。
ちなみに KDDI が 5G で利用予定の NR n77 はアップデートで対応予定とされている。これがソフトバンクで展開される 5G n77 と合致するか否かは検証の余地がありそうだ。
楽天モバイルはとても微妙
最後に楽天モバイル UN-LIMIT 回線の検証になるが、SIM カードを入れるとすぐ APN を読み込んだ。
ところが電波は立たず 4G only に固定したらデータ通信と SMS が可能になり、Rakuten LINK の動作までは確認できた。
(4g only は 4g switcher などのアプリを使えば簡単にできる)
Rakten Link で通話可能となったが、通常のダイヤルアプリでは発着信できないので 110, 119 など緊急ダイヤルはできないのは把握しておきたい。
喜ばしい結果なのか・・・
今回の結果から XIG01 は少なからずグローバル仕様が残っていることが判明した。
しかし VoLTE や楽天モバイルの動作が整っていない以上、この仕様を「吉」と捉えるか「凶」と捉えるかの判断はまだ早そうだ。
今後アップデートがきてドコモやソフトバンクの VoLTE が対応したら、代わりに 3G 800 MHz や 4G 900 MHz が潰されかねない。
そうなると楽天モバイルユーザーは嬉ぶ一方で、ドコモやソフトバンク SIM を使う人にとってはアップデートは怖いものとなる。
(一連のことに気づくきっかけは、SIMスロットを抜いても再起動しない挙動に起因する)
繰り返すが au は以前にも OPPO FIND X2 Pro の対応周波数を間違って公表し、後日修正した経緯がある。
この辺りは発売前からしっかり準備してほしいし、何が正しいのか情報を開示してもらいたい。
追記 2020/9/5
ダイヤルアプリにて *#*#86583#*#* を入力すると VoLTE が有効化される情報を頂き、実行したらドコモとソフトバンクの VoLTE が利用可能となった。
これで少なくとも au とソフトバンク および MVNO は快適に使えそうだ。コメントを残してくださった方に感謝をおくりたい。
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