Galaxy Note20 Ultra を使い始めてはや 2 ヵ月。この間、韓国版、香港版、グローバルモデルと 3 種類検証してきた。
そして Twitter では「海外版 SIM フリーとキャリア版どちらにしよう」という声が聞こえてくる。そんな悩みに少しでもお答えできるかと思い、今回は口コミや評判を踏まえ各モデルのメリット・デメリットを記録していこうと思う。
価格・保証・Felica など人それぞれ重視するポイントは違ってくる。どれが「ベスト」という答えはないので参考になれば幸いだ。
また冒頭にあたり海外版は技適マークが確認できない限りキャリアショップへの持ち込み契約ができなかったり OS 等のバージョンアップで挙動が変わるなど、下記の動作環境が将来的に変わる可能性があるので注意されたい。
Dual SIM、ROM 512 GB の香港(SM-N9860)
Galaxy シリーズといえば香港からの輸入がメジャーだ。 Dual SIM(DSDV)でカメラのシャッター音がなく、チップセットは Snapdargon 865+。
内部ストレージ重視の人には 512 GB も用意されており、もはやこうした要素だけで大きなメリットと言えるだろう。
SIMカードの相性に関しては楽天モバイル含む 4 キャリアで通話・4G データ通信が可能。ソフトバンク系 SIM だけは 3G 通話になるが、それ以外は VoLTE が有効である。
いっぽうデメリットは日本国内の 5G をまったく掴まないこと。今後何かしらのアップデートで改善されるかは不明で、この辺りを気にしない人が対象になるだろう。
2020/11/12 追記
発売時には 5G を掴まなかった香港版で "5G" を掴んだとの報告が相次いでおり、中には 5G + 4G 受信ができたとの報告も寄せられた。(ただし SIM カードの組み合わせによっては 4G + 4G になる可能性が高そうだ。)
galaxy note20 ultra 香港版5G掴みました!5G+4Gのデュアル状態!ちなみに5Gはauです pic.twitter.com/m3M2XxDTx5
— yoshi suzuki (@lovehico) November 12, 2020
トリプル SIM のグローバル版(SM-N986B/DS)
つづいてイギリスやシンガポールなど世界幅広く出回っているグローバル版について。
メリットは nano SIM + nano SIM の Dual SIM 構成ながら、なんと 3 枚目に eSIM をインストールできること。スペック表には未表記が多いが SM-N986/DS であれば間違いないだろう。
ただし同時にスタンバイできるのは 2 枚までで、SIM が 3 枚インストールされた状態では 1 枚眠らせる必要がある。
SIM の相性は香港版とまったく同じ。Softbank 系 SIM が 3G 通話になるがドコモ、au、楽天モバイル 3 社の VoLTE はしっかり利用できた。
デメリットは国内 5Gが利用できないこと。Snapdragon865+ を搭載する香港版のように改善されるかは断言できない。
また余談だがチップセットはサムスン独自の Exynos990 で動作しており、香港版等の Snaprdagon 865+ と比べてベンチマーク上での処理能力がすこし劣る。
と言っても Snapdragon865+ が 59 ~ 60 万スコアなので、この辺りを気にしない人は eSIM 搭載のグローバル版はお勧めできる。
5G がつながる韓国モデル(SM-N986N)
最後に韓国モデル。まず全キャリアの通話・4G データ通信が可能。ソフトバンク系 SIM 以外は VoLTE 通話に対応している。
またドコモ・au の 5G 契約 SIM であれば快適に動作した。
見せてやろう、本当の5Gを((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル pic.twitter.com/WVCWvJi5oO
— Skyblue (@skyblue_1985jp) September 30, 2020
ドコモに関しては N78 主体の場所ではダウンロード速度 600 Mbps を越える。
【速報】秋葉原、末広町付近で強いドコモ5Gを観測!
博多風龍ラーメン前で浴びれるぞ(;^ω^)(;^ω^) pic.twitter.com/xEhJ0EkLzP
— Skyblue (@skyblue_1985jp) October 3, 2020
デメリットはシングル SIM かつシャッター音ありで日本モデルと似ていること。その代わり余計なアプリやロゴはもちろんなし。そしてかなり低価格なので「価格と 5G を重視」という人は韓国モデル一択だろう。
安心・安全のキャリア版
もちろんドコモや au 版をまつ方法だってある。何より Felica 搭載は国内モデルだけでドコモと au の 5G がフルチューニングされている。
保証を付ければ万一の事故でもすぐ対応してもらえるし、精神的に安心できる意味では最強であろう。
(とくに今年の au は 6 機種のうち 4 機種が Galaxy という攻めの姿勢だ)
ただ 2 つのデメリットがあってまず本体価格が高く au 本体価格は 159,830 円(税込)もちろん ROM 256 GB、シングル SIM、シャッター音有りだ。
もう一つは他社 SIM での利用があまり想定されていないことだ。ドコモやソフトバンクの周波数を完備していないため、圏外エリアが多発する可能性が出てくる。
従ってキャリア版は複数の SIM カードを使い分ける必要のない人、Felica が必要で予算に余裕のある人向けになるだろう。
海外版の 5G は使えるようになるの!?
というわけで駆け足になったが、価格は韓国版<グローバル版<香港版で、11,5000 ~ 129,000 円で取引されている。少なくとも 6 ヵ月、できれば 1 年間あるショップから選びたい。
(一例だが「イオシス」だと 256 GB はほぼ香港現地価格)
また 1 年保証なら「まめこモバイル」が親切丁寧で心強い。
香港の複数業者、韓国のスマートフォン業者、キャリア店と取引があります
信頼できない取引先は徹底排除しています
PayPalによるカード払い対応です直接連絡によるオーダーを受け付けております
価格もご相談下さい。
LINE、WeChat(随時確認)
DM(返信やや遅め) pic.twitter.com/F8Lr3O6xiz— まめこ@スマホバイヤー (@Mameko_Mobile) October 5, 2020
そして海外版が 5G を掴まない件に関して、いまは「将来のアップデートで改善される可能性はゼロではない」としか言えない。
2016 年、Snapdragon 820 搭載の Galaxy S7 Edge は DSDS に対応するも Exynos 版は 1 枚しか認識しなかった。しかし翌年のアップデートで見事に改善される例があったり、2019 年には Android 9 へのアップデートで Snapdragon と Exynos 両モデルの Galaxy S8, S9 等が au VoLTE 対応になった経緯がある。
だからと言って 5G も改善されるとは断言できないが OS や One UI など何かをきっかけに変わることを願っている。
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