新型コロナウイルス感染拡大がおさまらない中、サムスンのハイエンドモデル Galaxy S21 シリーズが無事に発売された。
Galaxy S6 以来 6 年ぶりに microSD スロットが廃止され、S21 と S21+ は前モデルから RAM 容量が 4 GB 削減。
コストを削減しながらも最新チップセット Snapdragon888 (一部 Exynos 2100)搭載は妥協せず、デザイン性の差別化で Galaxy ブランドの進化を図った印象だ。
(レンズと筐体のデザインが調和しており、S20 シリーズよりも高級感が漂っている)
S20 シリーズのマイナーチェンジと言われるなか、もっとも大きなニュースと言えるのが Galaxy S21 Ultra の S Pen 対応だろう。
S Pen は 10 年の歴史を持つ Galaxy Note やタブレット、 Galaxy Book Flex など主に海外でリリースされた一部の製品にのみ付属しており、スマホでは Note シリーズ以外に解放されるのは初の試みである。
この点に大きな興味を持った筆者は「朗報」とばかりに S21 Ultra を購入するに至ったわけだ。
(指紋がつきにくい背面の質感はとても心地がいい。色合いは文句なし、最高のブラックだ)
すでに多くのメディアでレビューされているため詳細なスペック等や外観レビューは割愛し、今回は S ペンに関してお送りしたい。
wacom の Pen が使えるようになった
驚いたのは既存 Galaxy Note の S ペンはもちろん Galaxy Note2 〜 3 (2012〜2013)に昔使っていた wacom ペンが驚くほどスムーズに使えたこと。
太さ故に書きやすく、画面ロックの状態でもサイドキーを押せば真っ黒な画面上にメモを残すことができる。
(丸みを帯びているので Note20 Ultra の方が若干書きやすいが 6.9 インチなので充分だ)
さらにロック画面を解除した状態でサイドキーを押すと「メニュー一覧」が表示され翻訳、ライブメッセージ、スマート選択、AR 手書きといった最新 Galaxy Note でもお馴染みの項目が普通に利用できる。
これは気に入った。丸みを帯びた Galaxy S シリーズ特有のデザインを残しながら Note シリーズの核とも言える機能をそのまま持ってきた格好だ。
サムスンによれば wacom のほか三菱の鉛筆 Uni、LAMY にも対応するという。面白そうなので家電量販店の売り場にいくと鉛筆のような薄型ペンも互換性があった。
ただしサイドキーがないため画面ロック中にメモできないのが惜しい。そもそもがペンタブのオプション品であるため仕方がない。
(ちなみに人気すぎてビックカメラでは売り切れ。ヨドバシカメラでも取り寄せ状態)
また、色んな wacom ペンを試したが中には反応しない物もあった。 wacom といえど互換情報はよくチェックした方が良さそうだ。
ひとまず "wacom One Pen" はお勧め
色々と店をまわった結果 Galaxy とコラボ中の wacom One Pen を購入。
こちらも本来は液タブ用の製品ながらペン単体が 3,630 円(税込)で購入できる。
純正の S Pen を購入するのもいいが、とくに Bluetooth が不要であれば申し分ない使い勝手だ。
中には「収納できないから嫌だ」という声が出てくるかもしれない。一応 S ペン付きサムスン純正ケースも存在するので、アクセサリとして登場するのを待つのも一つの手段であろう。
ただし収納できなくとも保管や持ち運び方法を工夫すれば紛失は避けられるし、万一無くしたとしても S Pen 一本を海外から取り寄せるより遥かに時間もコストも削減できるだろう。
取り急ぎペンについてばかり書いたが、Galaxy S シリーズにペン機能が降臨したのは大きすぎる。生産性向上は間違いないし、2021 年の熱いモデルになるかもしれない。
もちろんカメラや画面内指紋認証といったマイナーチェンジもしっかり進化しているので、また時間をみつけて別途レビューしたい。
それから Galaxy S21 と S21+ に関しての情報はぜひ超大手の「モバイルドットコム」を参照してみよう。
リンク:wacom One Pen
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