5月11日 Apple Pay が「VISA」に正式対応した。
これまで非対応だった 1 円単位の Suica チャージ、出前館、TOHOシネマズ、Japan Taxi など Apple Pay 対応アプリでの VISA 決済が可能になる。
凄い!VISAでモバイルSuicaも1円単位でチャージできるようになってる!
ってことはJAPAN TAXI呼んだり、TOHOシネマズ支払ったり、出前館の支払いもすいすいすーい!って感じですね!これはきたー😊
エポスカードの対応も期待だお(´∀`*) pic.twitter.com/xqCVeJvibY
— Skyblue (@skyblue_1985jp) May 11, 2021
(対応カードはまだ一部で、これから順次拡大すると思われる)
「え?VISAでも Apple Pay 使えるよ」という声もあるだろう。もちろんクレジットカードとして取り込めば iD か QUICPayのどちらかに分類されリアル店舗でのキャッシュレス決済は利用できる。
ぎゃくに Apple Pay のインターネット決済では VISA は2016年からずっと非対応だったのだ。例えば次の画像をご覧頂きたい。
これはTOHOシネマズの座席予約を試みる場面だが、ANA VISA カードやエポスカード VISA では Apple Pay が利用できなかった。
Master や JCB ユーザーは気づかなかったかもしれないが、今回の件をもって VISA は Apple Pay の正式な仲間入りを果たしたわけだ。
世界標準 NFC 決済にも対応
さて今回の VISA 対応にはもう一つ驚くべき進化ポイントがある。いわゆる海外標準の NFC 決済もまた Apple Pay (VISA)として使えるようになった。
赤○で囲った波マークがあるお店ではレジで「VISAタッチでお願いします」と言えば、iPhone をかざすことでVISA 決済することができる。
SMBC カードを iPhone に設定。VISA タッチ対応自販機で検証した動画をご覧いただきたい。
さっそく Apple Pay VISA を試すオタク。iD ではなく NFC を選択してSMBCカードで決済します。
あえて iD を避けた結果、決済音が違いますね(*´艸`*)ブレッブレですみません🤣 pic.twitter.com/YwNTHZ8bXP
— Skyblue (@skyblue_1985jp) May 12, 2021
単なるタッチ決済なので一見すると「ふーん」で終わってしまうだろう。
けれども注目すべき点は Android ではなく iPhone で起きている点である。
Apple 採用による影響力に注目
というのもスマートフォンの歴史を振り返ると新しい技術はいつでも iPhone がトレンドの火付け役だった。
2016年に AirPods が登場するとワイヤレス・イヤホンは世界的に普及し、ハイエンド端末を中心に3.5mmジャックが撤廃された。
Android では全く騒がれなかったワイヤレス充電も 2017年の iPhone8 搭載でトレンドとなり、ベゼルレスブームも火付け役は iPhone X だと言っても過言ではないだろう。
だとすれば Apple Pay VISA の上陸は全国の小売店・飲食店などに NFC 決済対応を迫る機会になるかもわからない。じっさい VISA タッチ対応店舗は凄まじい勢いで増えており、まるで Apple Pay VISA を待っていたかのようだ。
(すき家では NFC 決済でキャッシュバックされるキャンペーンなども実施された)
(大手ではローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、マクドナルド、ドトールコーヒー、タリーズコーヒー、コカ・コーラ自販機、HUB、すき家、AEONモール、餃子の王将、ウエルシア薬局、ゆうびん局等が導入済み。ほか枚挙に暇がない)
全国で NFC 決済が使えるようになれば Felica 非対応の Android も Google Pay NFC が使いやすくなり、そうなると Felica の存在が今よりも薄れてくるかもしれない。
まったくもって筆者の憶測の域をでない話だが、仕掛け人がアップルだならば世界標準の NFC 決済が一気に普及する要因になるかもしれない。
リンク:VISA
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