折り畳みスマートフォンGalaxy Z Fold3 5G│Galaxy Z Flip3 5Gがいつになく盛り上がっている。
テレビではiPhoneに対抗するAndroidとして紹介されたり、高額にも関わらず海外版を輸入する人が後を耐えない。
日本版の発売が待ち望まれるなか、今回はちょっと悲しいお知らせだ。
周波数問題再び
結論から書くとGalaxy Z Fold3 5G│Galaxy Z Flip3 5Gは両機種とも「他社のプラチナバンドに非対応」という事がわかった。
10月からSIMフリーで販売されるが、ドコモやソフトバンク回線では圏外エリアが生じやすくなる。
(ドコモはB19、ソフトバンクはB8)
この現象は昨今「バンド制限(縛り、潰し)」と呼ばれており、総務省でも議論がなされるようになってきた。
「通信と端末の分離」政策が徹底された結果、消費者はキャリアから回線契約なしで端末を購入できるようになった。政府もそれを徹底すべく端末購入拒否に対する通報窓口を設けて指導するなど対策を強めている。
(特価品ですら回線なしでの購入が徹底されつつある)
このバンド制限問題はユーザーが端末と回線を自由に選べる市場形成を阻むものであり、キャリアとメーカーの結びつきが強かった時代の悪しき習慣と言っても過言ではない。
なにも全ての周波数に対応すべしと言っているわけではない。せめて各キャリアの基本バンドを補完しなければ、1~2年後に他社に乗り換えたくとも本体が足かせとなる。
MNPに伴う障壁、違約金、転出手数料は政府の政策で撤廃されてきたはずで、バンド制限だけが見逃されていい訳ではないと筆者は考えている。
またこうした制限がある限り、事業者の乗り換えはバンド制限のないiPhoneが圧倒的に有利で、アップルのシェアがますます拡大する可能性も否めない。キャリアはそうした方向に物事を進めたいのだろうか。
まもなくドコモ版の周波数も発表されるはずだが、同様にau、ソフトバンク、楽天モバイルに対応しないだろう。本当にこのままでいいのだろうか。
リンク:au対応周波数一覧
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