以前からお伝えしているように、この秋はスマホの買い方が大きく変わるかもしれない。ドコモとKDDIは残価設定型の分割プログラムを導入。
2年後の返却時に新しい端末の買い替えが不要となりユーザーの端末負担金額が総じて下がったことが特徴として挙げられる。
(ドコモの「いつでもカエドキプログラム」。残価設定が高くなった)
こうすることで16万円を越える最新スマホを回線とセットで月額6,666円またはそれ以下での維持が可能となり、コロナ禍で激減した出荷台数を底上げする狙いがある。
(auの「スマホトクするプログラム」)
端末を返却することに違和感を持つ人もいるからトレンドになるかは未知数。
しかし行き過ぎた端末代金の値下げが法律で禁止されたいま、大手キャリアが必死に繰り出した施策なのだ。
そして今回、出遅れたのがソフトバンク。対抗策を出さないままiPhone発売日を迎え、焦り果てた様子でこんなお知らせを出してきた。
ひとまず2年後の買い替えが不要に
同社は9月24日、現行の「トクするサポート+」がリニューアル予定である事を告知した。
興味深いのは「リニューアルするからね」とやる気だけを見せ、10月中旬以降に正式リリースすると言及していること。
そしてもう一つ。「そういえば今日iPhone13の発売日ですよね。じゃあトクするサポート+に加入してください。新プログラムが完成次第、さかのぼって返却不要の条件を適用してあげますね」と言わんばかりのノリなのだ。
つまり社内では相当に焦り狂っている事が予想される。他社に対抗する意思だけは見せておき、反なんとかソフトバンクグループに顧客を留めたい考えだ。
ではドコモとKDDIに対抗するプログラムとはどんな特徴になるだろうか。
独占スマホが安く持てる!?
ソフトバンクの対抗プログラムを予想するのは野暮なことかもしれない。だが敢えて無理やり予想するならば「独占端末が格安で持てる」という内容がひとつ浮かび上がってくる。
というのもソフトバンクは「通信と端末の分離」時代、しかもSIMロック原則禁止というタイミングにも関わらず、次々と独占端末をリリースしてきた。
春にはLenovo ThinkPad X1 Fold、Motorola razr 5G、夏にはLeitz Phone 1をリリースするも、いずれも高額すぎて手をだせる人の割合が限られ話題になりにくいデメリットを孕んでいる。
(筆者もThinkPad X1 Foldでトクするサポートを利用中)
もしもこうした近未来的なデバイスが対抗プログラムで持ちやすくなるなら、iPhoneを実質ゼロ円で持てた10年前のようにソフトバンクが勢いを取りも出すかもわからない。
(画像はSIMフリー版のMotorola Razr 5G)
価格で差別化するのも重要であるが、独占端末を中心とした残価設定型プログラムの導入は他社との差別化をもっとも顕著にできる策ではないだろうか。
そして今秋にはバルミューダスマホとPixel6が待ち構えている。改めて筆者の予想に過ぎないと断然しておくが、iPhone13シリーズも含めた独自スマホを安く持てる路線なら熱い秋がやってくるかもしれない。
こんな話だったら誰もがワクワクするだろう。なんのことはない、回線で顧客を縛ることが禁止されたいま、端末で縛ることに舵をきっただけなのだ。。。
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