今年あたりから、電子決済のあり方が大きく変わるかもしれない。この旧正月に日本を訪れる中国人観光客を確実に取り込もうと、大手商業施設や薬局などが次々とWeChat Payを導入している。NFCを用いた決済と異なり、スマホ画面上のQRコードを提示するだけで済む画期的なしくみだ。
(LINE PAYとWe ChatPayの2次元コード決済できる自販機、都内で偶然発見した)
「同じような方法が日本でも普及しないものかな」と思っていた矢先、朗報が続々と飛び込んできた。
①LINE PAYのQRコード決済、GEOグループが導入へ
筆者がいつもご紹介しているLINE PAYカード、実はスマホの画面を表示させてバーコード決済することができるのだが、GEOグループが全国の1800店舗でこれを導入すると発表した。LINE社がプレスリリースを出したのがつい11時間ほど前。
誰もが持っているLINEアプリと大手のゲオが動きだせば、これを機に後に続く企業が出てきてもおかしくはないだろう。LINE PAYのQRコード決済はローソンなどが初期から導入しているのだが、普及するまでには至らなかった。
②メガバンク大手3社もQRコード決済規格を統一
時を同じくして、「みずほ、三井住友、三菱東京UFJのメガバンク3社がスーパーやコンビニで利用できるQRコード決済規格を統一した」というニュースが流れた(NHK参照)
銀行口座から即時引き落としがかかる、J-DebitやVISAデビットなどと仕組みは同じだろう。しかし「カードを持ち歩く必要がない」という点に加え、Felica決済のようなNFCが不要である点が消費者に優しいといえよう。
最後に
この他、既に楽天PAYという同じくQRコード決済が広がろうとしている。楽天も第4としての携帯電話事業者になろうと参入を決めたばかり。この2次元決済の波に乗ろうと思えば大きく動くかもしれない。
中国の偽札防止で一気に普及した二次元コードによる電子決済。何かと利権が絡んで普及が進まないFelicaに追いつき、追い越してくれたらいよいよ日本も真のキャッシュレス社会になるのではないだろうか。うまくいくといいのだが・・・