いま「VISAタッチ決済」が全国の飲食店、小売店、薬局、美容室などに導入されている。
VISAカードを決済端末にかざし、Suicaのように素早く会計できるのがメリットで、店員さんにサインを求められる煩わしさがない。
そして今年はついにスマートフォンへの本格対応も期待できそうだ。
SMBCカードで「後払い対応」へ
SMBCは1月31日、同社の発行するクレジットカードが2022年3月から「Google Pay」に対応すると発表した。
おサイフケータイ非対応でも「NFC」対応のAndroidスマホなら利用可能。端末内にクレジットカードを取り込み、お財布を持たずに外出可能になるわけだ。
(コカ・コーラ自販機にも導入されている)
対応するのは三井住友カード、ANAカード、LINE Pay VISAカードの3種類でゴールド、プラチナ、ビジネスカード等、既存のクレカを幅広くカバーする予定。
上の画像で「三井住友カードから」と強調されるように、高確率でMaster、JCB、AMEXなど他ブランドも参入してくるだろう。
本質は「後払い」決済の対応
ところでこのニュース、見るべきポイントは「後払い」への対応だ。
というのもAndroidの「VISAタッチ決済」自体は2019年に対応済みである。
問題なのは「りそな銀行」、「ソニー銀行」、「ジャパンネット銀行(現PayPay銀行)」、「三菱UFJ銀行」、「楽天銀行」のキャッシュカードしか登録できないこと、さらにそれらがすべて「前払い」のみであることだ。
今回、通常のクレジットカードが対応することで実質的な「後払い」が可能となり、銀行残高が足りずに決済できない事態を回避できるようになった。
(razr 5GなどFelica非対応でVISAタッチ、wena3でSuicaを補う運用も現実的だ)
スマホが圏外でも決済できる事から、もしかすると「QRコード」より重宝する人が増えてくるかもしれない。
ちなみに「VISAタッチ決済」は世界標準とも言えるほど諸外国のキャッシュレス文化に根付いており、コロナが終息すればインバウンド需要として大きく活躍するだろう。
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