以前にも触れたのだが、大手３キャリア特有の便利機能にキャリア決済（かんたん決済と呼ばれることも）がある。クレジットカードを持たない人でも、後払いができるシステムだ。
例えばLINEでスタンプを購入したり、Apple Musicへの課金をキャリアが立て替えてくれる。知らず知らずのうちに気軽に課金できるため、気づいたら携帯電話の料金に加えて１万円以上の請求がくる人もいるはず。
①便利すぎるがゆえの浪費に繋がる
LINEのスタンプ購入にせよ、月額サービスへの加入にせよ、手元にクレジットカードがない場合、「あ、手元にお財布がない。またあとでいいか」と一旦はその場での課金から逃れる事ができる。
（テスト用にスタバ500円券を用意。ボタン1つで買えてしまう）
一旦離れたことで「さっき買おうと思ったけど、やっぱりやめるか」とか、「何で買おうとしたんだろう」とか、冷静になることができるのだ。もちろん本当に必要であれば改めてクレカの番号を入力して買えばいいと思う。
しかしキャリア決済の場合、手元にお財布がなくともタップ１つで決済できてしまう。考え直したりお財布を取りに行く間もなく買えてしまうのだ。実はこれが怖い。
②クレジットカードがない人がハマりやすい・・・
クレジットカードが作れない人が特にハマりやすい仕組みとなっている。「コンビニや口座引き落としで払うから大丈夫」という認識でも、月額の携帯電話料金や端末の分割支払い金に上乗せされて請求がくるため、金額はバカにならないはず。
思わぬ請求がきて支払いに遅れが生じれば、次回から分割が組めなくなったり、クレジットカードがますます作れない体質になってしまう。そして更に恐ろしいシナリオへ・・・
（いわゆるキャリア決済、キャリアによって呼び方が異なる。）
③キャリア決済を使って現金用意する人・・・
月末に支払うお金がなくて、その現金を調達するのにキャリア決済を使う人が出てくる。どういうことかと言えば、例えばキャリア決済でゲーム機を購入する。それを新品のまま買取に出し、目減りするものの現金を得るという仕組み。
これは最もやってはならない。一時的に急場をしのげても、来月ゲーム機（あくまでも例えばの話で、何でもいいのだが）の請求は確実にやってくる。借金地獄への入り口となってしまうだろう。
最後に
「お金を貯める、お金を残す」という観点からすると、わずかな出費でも使った事を忘れていたらアウト。「月々の携帯電話の料金と一緒に支払える」とか「ポイントが貯まりやすい」というメリットもあるのだが、まめに家計簿に記録しない限り、出費したことを忘れやすい。
ここが不便になれば、お財布を取りに行く間に冷静になったり、「いや、クレジットカード使ってまで欲しくはないか」と考え直したりできる。可能であれば、いっその事キャリア決済をオフにしてみよう。思い立ったが吉日、やり方が分からない場合はキャリアに電話して（ドコモは151、auとSoftBankは157）即止めるのだ。お金を稼ぐことも重要だが、使わずに残すというのも同じくらい大切だと思う。