中国のZTE社が米国から7年間に渡る措置処分を受けた。これが影響してのことなのか、今現在、日本でもZTE端末のアップデートができなくなっている。同社は今年、AT&TからAXON Mを発売したばかり。今後、米国撤退のみならずスマホ事業の継続が難しくなれば悲報としか言えない。
(変態端末でお馴染みの屏風スマホ、AXON M。米国でも発売された)
今日はP20 Proの惜しい点をレビューしていきたいのだが、同じく米国から目を付けられるHuawei。ZTEと同じ末路を辿ってほしくない。
①本気で惜しいと思う点はネットワーク周り
圏外や機内モードから復帰する際、またはWi-Fiから4G通信に切り替える際、電波を掴んで通信が可能になるまで少し時間がかかる。これがP20 Proに大して本気で惜しいと思う唯一の点だ。先週、Wi-Fi5GHzが他の機種よりも掴みにくいと書いたが、それも含めSnapdragon搭載機種やiPhoneと明らかに異なる。
(前回と同じ画像。どうもこの辺りが他のハイエンドと比較して弱い)
とはいえ、5分も10分も電波を掴まないという話ではないので、「こんなものかな?」と割り切れば問題はない。ただ、急いでいる時や新製品の予約など「今この瞬間に繋がらないと困るような場面」でP20 Proを使うのは少し心細い。Kirinチップセット特有の現象なのかは不明だが、個体の不良などという話ではない。
②microSD非対応、SIM2との排他利用なし
もう一つ挙げるとすれば、Mate10 Pro同様にmicroSDXC非対応な点。素晴らしいカメラ、素晴らしいスピーカーを搭載しているため、人によっては内部ストレージ128GBでは確実に足りなくなるはず。
せめてGalaxy S9 Plusのように64GBでや256GBというラインアップを用意したり、SIMスロット2とmicroSDを排他利用にするなどの考慮があれば嬉しかった。余談だがSDがないスマホは、やはりPixcelやiPhoneを意識しているのだろうか。
最後に
Android OS自体はオープンソースだが、Google Playなどのサービスはライセンスが必要になってくるはず。Huaweiはチップセットを独自に開発しているものの、Googleアプリがなければ味気ないスマートフォンになってしまう。
それだけは避けてもらいたいし、P20 Proに至っては「スマホのカメラがこんな次元に到達したのか」という一種の感動があるので、日本での正式販売に至ることを願ってやまない。