グーグル初のフォルダブル端末「Pixel Fold」を購入した。
書きたいことは山程あるが、当記事ではソフトウェア体験に焦点を当ててレビューしたい。
結論から書くと従来のフォルダブルと全く異なるアプローチで開発されている。まるで真の折りみデバイスのあり方を定義しに来ているようだ。
徹底したアプリサイズへのこだわり
まずはこちらをご覧頂きたい。これは「Pixel Fold」を開いてTwitterを起動している様子。
左右に余白があって大画面が活用できていない。ではもう1つ別のアプリを起動してみよう。
結果はおなじ。じつはGmail、Youtube、Chromeといったグーグル純正アプリ以外、どれを起動しても余白ができる仕様になっていた。
これをユーザー視点で見ると「おいおい、チューニング不足じゃないか。開発が適当だなぁ」と失望するかもしれない。
しかしグーグル視点で見ると「アプリ1つなら閉じて使いなよ。これスマホだよ?開くのは2つ並べる時。大画面が欲しいなら縦にして」と言われているようだ。
では言われた通りアプリを2つ並べてみよう。すると、、、
確かに綺麗に並んでいる。まるでスマホが2台並んでいるようで、アプリのサイズ感としては従来のフォルダブルになかった絶妙さ。
さらにアプリを1つ起動して縦回転すると実にしっくり来るではないか。
このように解釈すると「Pixel Fold」は閉じても開いても使い勝手は普通のスマホ。
私たちが日頃メイン機種として使いたくなるよう、アプリのサイズ感に徹底したこだわりを見せているのだ。
初心者向けフォルダブル爆誕か
この話をもう少し深掘りしていこう。これまでフォルダブル端末というのは「閉じればスマホ、開けばタブレット」と謳われてきた。
しかし実際には縦長デザインが多く、アプリの操作感が普通のスマホとは異なっている。
その際たる例が日本語入力だろう。「Galaxy Z Fold4」等の縦長デザインでは入力中にミスが起こりやすく、キーボードを微調整しなければならない。
そして通常サイズで縦長であれば、開いてアプリを並べても縦長。ここでも自分好みにカスタマイズして使うことが求められるのだ。
もちろん縦長だって便利だし「Galaxy Z Fold」シリーズには世界中にファンがいるのは言うまでもない事実。
ただしアプリの微調整は初心者には難しく「スマホとタブレットの2台持ちでいいや」という事になりかねない。
この点「Pixel Fold」はあらゆる場面で設定が要らず、直感的に使える点では設定が面倒な人や初心者にも使いやすい。
どちらが優れているというわけではないが、筆者は設定不要で使えるこの感覚がすっかり気に入っている。
こうした差別化要素があれば多少のスペック差ではライバルメーカーに負けないはずだ。取り急ぎソフトウェアを中心にレビューしてきたが、また分かってきた事があれば記事にしたい。
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