9月15日、21時よりiPhone15シリーズの予約受付が開始された。
通信キャリア各社の本体価格が出揃ったので比べたところ、NTTドコモが突出して割高なことがわかった。
そして驚くべきはMNP・機種変更・新規契約による割引が一切用意されていないこと。結果的に恐ろしい価格になっているのでご覧頂きたい。
同じ商品とは思えない価格差
iPHone15シリーズはアップルストアが最も安く、次いで楽天モバイル、ソフトバンク、au、ドコモの順に高くなる。
ドコモとSIMフリー版の価格差は最大57,030円で、もはや同じ商品とは思えない程。
他社には最大22,000円の回線割引が用意されているのだが、ドコモは一切ないため実際の価格差はこの表以上になりそうだ。
すべてが返却前提になっている
ドコモが高額になった理由は「いつでもカエドキプログラム+」を推奨しているからだ。
これはスマホの返却を条件に端末代金を抑える施策で、従来の分割払いよりも支払い総額がぐんと安くなる。例えば人気の高いiPhone15 Pro 256GBを見てみよう。
通常の24回払いだと本体代金は毎月9,116円だが、返却プログラムを利用すれば毎月4,806円に抑えられる。
料金プランを20GBのahamoにすると合計金額は毎月7,776円。決して無理のない水準と言っても差し支えないだろう。
また1年で返却する場合は「いつでもカエドキプログラム+」を適用することで4キャリア最安。こうして見ると必ずしも高いわけではないようだ。
それでもドコモが不利な状況には変わりない。2年で返却すれば最大22,000円割引のあるKDDIやソフトバンクに軍配が上がる。
1年で返却すれば「いつでもカエドキプログラム+」を適用すれば最安だが、発売後1年程度のiPhoneは需要がたかく、リセールバリューがとても高い。
つまり毎年買い替えるならSIMフリーiPhoneをアップルストアで購入し、翌年に中古売却した方がどの通信キャリアよりも圧倒的に安いのだ。
最近は回線が繋がらない問題も抱えており、ネットワークも端末も訴求力不足。これでは一括購入したい人のドコモ離れが加速するばかりである。