SONY Xperia Z4が発売された2015年、搭載されていたチップセットSnapdragon810が酷い発熱を起こすと問題になった。ウェブで調べ物をしたり、LINEやSNSなどの軽い作業は問題ないのだが、ゲームをすると熱くなるというもの。
あれから3年、今年に入って再び同じような症状が報告されている。その原因が最新のチップセットであるSnapdragon845。どの程度のものなのか、実際に2ヶ月使った感想を書いていきたい。
①一般的な利用では特に発熱を感じない
筆者がこれまで検証したSnapdragon845端末はGalaxy S9+のみ。実に2ヶ月使用したが、正直言って「本体が熱い」と感じた事はただの1度もない。昔と違って端末温度の上昇でカメラが強制終了することもなく、むしろ進化したものだと関心する程だった。
（Snapdragon845の驚異のベンチマーク。検証時、熱いという感覚はない）
ゲームしている時はどうかと聞かれれば、筆者はiPhoneで行うためゲームによる発熱具合は検証していない。もし気になったとしたら「惜しい点」として必ずレビューしていたはずだ。
②まだ断言できる要素は少ない・・・
Snapdragon810の時がそうだったのだが、Xperia Z4では顕著だったけど同じチップセット搭載のNexus6Pでは克服されていたとか、機種や個体差による部分があるかもしれない。日本では先月18日にGalaxy S9/S9+がリリースされ、XZ2は4日前（5月31日）に出たばかり。
（写真はXperia Z4 Tablet。同じくSnapdragon810搭載だが大きな筐体が放熱性に優れており発熱は問題にならなかった。）
これからSnapdragon845搭載の夏モデルが徐々に発売されるので、早期購入組のレビューを待った方がいいかもしれない。多くの人が使うことで色々な事がわかってくるはず。また万一メーカー側が問題視すればソフトウェアアップデートで修正を図ることも予想される。
最後に
いずれにしても、昔のF-10Dのように雪の上に置いたら埋もれていくような発熱ではないので、ひとまず安心してほしい。「ゲームに命をかけている」という人には水冷方式のBlack Sharkか、徐々に値下がりするSnapdragon835搭載のスマホを選ぶのがいいだろう。
それにしてもSnapdragon810の再来と言われるとトラウマが残るので、絶対にそんな事にはなってほしくない。何か検証の機会があれば積極的に調査してみたい。