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iPhone XS Max、eSIMを用いたDSDSで懸念されるデメリット

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物理SIMが2枚入るのは中国・香港・マカオ版に限定されたわけだが、今回のiPhoneは日本版を含め物理SIMの他に情報を書き込むeSIMが搭載されている。

 

もしも日本キャリアが対応を開始すれば、香港版iPhoneがなくともDSDSが可能になるわけだが、あまり期待はしていない。今回は気になる理由を2つご紹介しよう。



①本体が故障した際にeSIMは取り出せない

ディスプレイが壊れてしまったとか、落として起動しなくなったとか、iPhoneが故障しても物理SIMだけは生き残っている事が多い。とりあえずSIMを取り出して、一時的にでも別のスマホに入れ替えて修理を待つという事ができる。

(既に去年のApple Watch Series3で導入されているeSIM。内部から取り出せない)

 

しかし、eSIMの場合は本体からSIMを取り出す事ができないのが問題だ。白ロムを見つけてショップで物理SIM化してもらう事ができたとしても手数料がかかるだろう。iPhoneの修理が終わって再びeSIM化するとなれば、また手続きが必要になるはず。

 

物理SIMなら自分でSIMを入れ替えて終わるだけなのに、代替機種へ移行する際、SIMが取り出せないというデメリットは意外にも大きいのではないだろうか。

 

②キャリアの示す料金プランは恐らく強気

過去の記事にも書いたが、大手3キャリアにとってDual SIMは厄介な存在であるはず。2枚入るなら、「格安SIM + キャリアの最も安いプラン」という組み合わせをする利用者が圧倒的に多くなるだろう。

(SIMフリーのAndroidでは物理SIM 2枚挿しが標準化しつつある)

 

こんな事がAndoroidのDSDS端末では既に行われているため、大手3キャリアとしてはここぞとばかりにeSIM向けプランと称して割高な料金を提示してくる可能性が高い。どのくらい高いかまでは予想できないが、少なくとも菅官房長官が怒るレベルかと。



最後に

Appleも何を考えているのか、中国だけでリリースしたら隣国で転売されるのは目に見えていたはずだ。来年のiPhoneから世界中で物理SIMによるDSDSが実現されればいいが、このまま片方だけeSIMが続くようであれば中国・香港版XS Max、Xrの価格が落ち着いた頃、爆発的な転売需要が出てくるかもしれない。

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