早くからQRコード決済を導入するも、あまり使われず盛り上がらなかったLINE Pay。PayPayの100億円キャンペーンに対抗する事もなく、ただひたすらに沈黙を貫いていた。
ところが、100億円キャンペーンが13日で終了を迎えると突然、重い腰をあげた。12月14日~31日まで同じく20%還元を行うというのだ。「お、対抗策きたか。久しぶりに使ってみようかな」と思ったのだが、かなり寒いことになっていた。
①QRコード決済対応店舗が増えていない・・・
繰り返すが、LINE PAYは1年以上前からQRコード決済に注力していた。コンビニでは早くから利用できていたし、大手ではGEOグループが導入していた。
あれから1年以上たった今、久しぶりに対応店舗一覧を見たのだが、なんとあまり増えていないではないか。今月31日までと実質半月のキャンペーンなのだが、如何に利用可能店舗が増えていないかを浮き彫りにする結果となった。
②なぜQRコードにこだわるのか
それでも決済手段としては優れており、日本全国のJCB対応店舗では物理カードが利用できる。モバイルSuicaのチャージ用クレカに指定することで、間接的にSuicaが使えるのも強い。
更にAndroidに限った話にはなるが、Google Pay(QUICPay)にも対応している。送金機能に関しても欅坂46を起用したLINEピンポンで話題になり、少なくともPayPayよりは何もかも認知度で上回っているはず。それをなぜ赤字を出してまでQRコード決済にこだわるのだろうか。
最後に
LINE Payは常時2%を武器に一気に広まったが、キャンペーン終了後は消費者がついてこない。スターバックスとの連携を表明したのは記憶に新しいが、同社はクレジットカード対応なので、従来の物理カードを提示すればいい話。
誰も突っ込まないから突っ込んでみたが、間接的にSuicaが使える上に物理カードが既に強いLINE Payは無理にPayPayと戦う必要がないのではないだろうか。とにかくQRコード対応店舗はスタバ級の迫力ある会社が次々と追加されない限り、個人商店などが続いてこないはずだ。