2012年、iPhone5と共に発表されたライトニング・ケーブルは今日に至るまでの約6年間、iPhoneやiPadを含む様々なデバイスで採用されてきた。充電からデータ転送まで担ってきた同ケーブルだが、いよいよ世代交代が見えてきた。
(LightningケーブルはApple公式で1本1,800円もする。何気に高いのだ)
昨年iPad Pro11、13インチでiPadにType-Cが採用された。この流れが次期iPhoneにも採用されるという噂があり、いよいよAndroidとiPhoneが1本のケーブルで充電できるという喜びの声がある。しかし、良いことばかりとは思えない。
①導入されすぎたLightningケーブル
LightningケーブルはiPhoneとiPad用と思われるかもしれない。ところが細かく見ていくと、実に多くのアクセサリーに導入されている。初代Apple Pencil、AirPods、Apple Watch 初代~第4世代までの充電器。
(MacBookだけはType-Cが先行するが、変換アダプタは欠かせない)
それだけではない。iMacシリーズ向けのMagic Mouse2及びMagic KeyboardまでもがLightningケーブルで充電できる仕組みが既に完成しているのだ。
②Type-CとLightningの2本持ちが必須に
今、Appleデバイスを複数持っている人は一本のLightningケーブルで全てを充電していると思う。例えば筆者ならAirPodsとiPhoneを1本で充電しており非常に便利。
ところが、次のiPhoneでType-Cが導入されたらどうなるか。iPad、AirPods、Apple Watchなど何かしらの既存デバイスをLightningで充電する必要がでてくるはず。
最後に
Appleが最新デバイスを全てType-Cに統一するのなら、全て購入すればいいだけの話だろう。だが、AirPodsもiPhone XS Maxなど、まだ手に入れたばかりの製品を数年は使いたいという人も多いはず。
全てのAppleデバイスがType-Cに置き換わるには膨大な時間がかかるだろうし、それだけAppleは自社専用ケーブルの普及に努めた事が実感できる。たかがケーブル一本の話なのだが、されどケーブル一本なのだ。