米 Verizon で独占販売されていた Palm Phone が日本でも発売開始となった。
いわゆる小型ケータイでありながら、画面サイズは 3.3 インチ。これまで登場したUnihertz Jelly Pro や Atom と比べて、より実用性を増している。
ただ、対応周波数がとても少ないのが発売前から気になっていた。
2G GSM 850/900/1800/1900
3G UMTS B1/2/5/8
4G FDD B1/3/7/8/20
公式サイトによれば、対応周波数はたったこれだけ。詳しくない方にむけて解説していきたい。
①800MHz 非対応、ドコモは不向き
まずユーザーの多いドコモだが、3G Band 6 ( 800MHz ) 非対応となっている。
Band 6 は所謂 FOMA プラスエリアと呼ばれており、非対応では「地下、山間部、屋内」などで繋がりにくい。
ちなみに 800MHz は LTE (Band 19) においても非対応で、地域によっては圏外エリアが多くなるだろう。
検証したところ、全く使えないわけではない。割り切れるなら充分楽しめる。
② au は全滅、全く繋がらず
次に au だが、検証しても全く繋がらなかった。一瞬「KDDI」と認識されるのだが、データが遮断されてしまう。
最近は au 系 SIM も利用できるスマートフォンが増えてきただけに、購入には注意を払いたい。
③ソフトバンクはバッチリ
ではソフトバンクはといえば、もっともマッチしている。同社の保持する LTE 周波数 Band 1, 3, 8 は全国区で受信可能。
ドコモと au が対応していない低周波数 900MHz ( Band 8 ) を保持しており、繰り返すが「地下、山間部、屋内」にとても強い。
したがって、もしも Palm Phone を「電話重視」として使う場合は、Y!mobile も含めたソフトバンク系の格安 SIM が合うだろう。
(とても美しいデザイン。これから色んな検証をしたい)
最後に
小型で美しいデザインが魅力の Palm Phone。ただ急な発売ということもあり、周波数まではチューニングされていない。
割り切って使うのであればドコモ、ガチ使いを試みるならソフトバンク系 SIM がいいだろう。
ただバッテリー容量が 800 mAh と小さいため、いずれにしてもサブ機としての利用が望ましいと思われる。
何かしら参考になれば幸いだ。
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