リーク情報の続いた Pixel 3a および XL が Google I/Oで公式に発表された。
事前情報どおりで、スペック自体には改めて驚くこともない。
逆に驚いたのは、日本市場への投入価格と Felica 搭載という事実だ。
もしかしたら低価格スマートフォン市場の風穴をあける存在になるやもしれない。
① スマートフォン・カメラの共通点
カメラが綺麗なスマートフォンはいくつも存在するが、最上位モデルだけに搭載される場合が多い。
例えば Galaxy S9+ は 2 眼レンズなのに対し、無印モデルはシングルレンズ。
今年の S10 シリーズも 2 眼(S10e)、3 眼(S10, S10+)、4 眼(S10 5G)と分かれている。
ファーウェイ P20 シリーズも、3 眼レンズは最上位の P20 Pro のみ。
また今年の P30 シリーズも月が撮影できるのは P30 Pro だけとなっている。
そのため、「重い作業はまったくしないが、最高のカメラが欲しい」という人は最上位モデルを買わざるを得ないのが現状だ。
(最上位の 3 XL は 10 万円を越えてくる)
この傾向に風穴を開けるのが Pixel 3a と言えるだろう。上位機種 Pixel 3 (XL) と同等のカメラ性能を持ちながら、税込 48,600 円から日本に投入された。
上位機種の Pixel 3 64GB と比較して約半額。上位モデル未使用品が特価になったとしても、ここまで安くなることは現状ありえない。
(昨年、Pixel3 XL で撮影した香港の写真。ものすごい美しく撮れる)
しかも Pixel といえば Google 社が定めた Android OS のお手本となる存在。
アップデートは 3 年間保証されるため、それだけでも価値がある。
(余計なアプリや機能は一切ない。真の Android が楽しめる)
そこに加えて上位機種と同じ写真が撮れるとなれば、市場価値は一気に高まるわけだ。
②低価格スマホに Felica の流れを作れるか
Pixel 3a がもう一つ見せた技に、低価格ながら Felica を搭載したことが挙げられる。
日本で販売される海外製 SIM フリースマホは Felica 非搭載がほとんどで、5 万円以下となれば尚さらなのだ。
奇しくも政府主導のキャッシュレス時代に突入した日本にはタイミングが良く、大歓迎と言えるだろう。
最後に
日本にも投入されればいいなと思ってはいたが、まさかここまで喜ばしい価格になるとは思っていなかった。
繰り返すが Google が直々に参入してくることに意義があり、低価格スマートフォン市場の台風の目になるかもしれない。
(香港から速攻で注文。iPhone からの乗り換えを検討中だ)
他社 Android からの乗り換えはおろか、高額化する iPhone に疲れたユーザーまでもが流れ込む可能性も否定できないだろう。