au は 13 日、 NTTドコモに続いて最大 4 割の値下げする一連の新料金プランを発表した。
詳細は au Web を参照して頂きたいが、その不親切すぎる内容に Twitter ではさっそく批判が相次いでいる。
①離れた家族は割引対象外、「家族割プラス」
まず悲報が流れたのは「家族割」に関して。一連のプランは「家族が 3 人以上」揃うと安くなる仕組みになっている。
これ自体は 3 キャリア横並びで、特に言及することはない。問題なのは、新料金プランにおける「家族割プラス」が、離れて暮らす家族を割引の対象としていないことだ。
従って、3 人家族で息子さんが一人暮らしをする場合、この家族は au を続けるメリットが急に薄くなるわけだ。
②「au データ MAX プラン」の光と闇
業界初を謳う無制限データ MAXプランでは使いすぎによる帯域制限がないという。
確かに、発表された瞬間は「これは、新時代が到来したか」のように思われた。
ところが、よく調べると正規価格は 8,980 円であることがわかる。
5,980 円にするには上述のとおり、「同居家族 3 人」と「auひかり」などの固定回線が必要となる。
しかも 5,980 円で維持できるのは最初の 6 ヶ月間だけで、7 ヶ月目からは 6,980 円に値上がりする仕組みなのだ。
加えて同プランには「テザリング」や「海外利用」が 20GB までと規定され、超過すれば 128Kbps の低速に制限される。
5G 時代を見据えた無制限プランと謳われるが、5G 時代に 128Kbps の制限はないものだ。せめてドコモの 1Mbps を見習って欲しい。
最後に
あまり安くなっていない事実よりも、最大 4 割引を阻害するような家族割の改悪など、「不親切」な仕掛けが多い印象をうけた。
(固定回線ありきの価格設定は、1人暮らし向けでも変わらない)
複雑で理解するのが難しいから導入されたはずのプランだが、余計に難しくなったり一人では不利になるなど、人によっては悪化しているだろう。
枚挙に暇がないためこの辺で終わるが、他にも様々な視点からのツッコミがネット上にでてくると思われる。
特に何も期待していなかったが、不快感の隠せない内容だ。菅官房長官はどんな気持ちで発表結果を受け止めるだろうか。