先月末、 NTTドコモ 3G (ブランド名 FOMA) が 2026 年をもって停波すると発表された。
まだ iPhone もない 2000 年台初頭から iモード端末などで一斉を風靡し 4G が成熟した 2019 年現在にいたるまで 20 年ちかく続いている。
(iPhone だって最初は 2G で登場。 3G になったのは 2008 年のこと)
来年からは日本でも 5G が始まるというのに、なぜあと 6 年も必要なのか。また 2022 年で 3G を終了する au との 4 年差は何なのか考察したい。
4G ネットワークを支え続ける 3G
そもそもの話として 4G が届かない場所を補って圏外率をさげるために 3G が使われている国がとても多い。
いわゆる地下や屋内では 3G どころか EDGE と呼ばれる 2G ネットワークに落ちることは中国深センやヨーロッパでよくある話だ。
(4G でも 3G でもない EDGE ネットワーク。オーストリアにて)
日本だって例外ではない。ドコモ 4G が届かず 3G Band6 (FOMAプラスエリア)でカバーされるエリアもおおい。
(日本版 Pixel4 の周波数。UMTS Band 6 は FOMA プラスエリアである)
さらには 4G 通話(VoLTE) 非対応端末では 3G 回線が通話に利用されるなど予備的な ネットワークとして世界中で活躍しているのだ。
5G が普及するには軽く 5 年以上かかると言われているため、ソフトバンクもドコモと時期を前後して慎重に停波させるのではないだろうか。
au はなぜ早く停波するの??
ドコモやソフトバンクが世界で主流な 3G 規格 WCDMA を採用したのに対し、au はマイナー規格の CDMA 2000 を採用している。
米国 Verizon, 中国や東南アジアの一部で採用されたが、 SIM フリー端末に au SIM を入れても動作しないなんてことが普通に起こっていた。
WCDMA (14.4 ~ 21 Mbps)に比べて下り速度もきわめて遅いため(約 9 Mbps)、KDDI は高速な 4G だけのネットワーク構築に 5 年くらい注力してきた。
あとはガラケーなどで取り残されたユーザーを少しずつ巻き取って、よゆうをもって停波させる算段なのだろう。
最後に・・・
2026 年における 5G 普及率はわずか 15 % と言われている。すぐそこまでやって来ているようで、いまの 4G 並に普及するには時間がかかるということだ。
それまでは世界中のキャリアが 3G を予備ネットワークとして重宝するだろうし、その動向は日本キャリアでも同様である。
たまに au のような 4G だけでネットワーク構築するキャリアもあるが、それこそかなりマイナーな部類ではないだろうか。
というわけなので、いま使っているガラケーやスマートフォンが数年後に使えなくなるなんてことはない。まだまだ使っていこう!!
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