インターネットバンキングの住信SBIネット銀行は10月1日より他行振込手数料を88円(現在157円)に引き下げる。
振込手数料をめぐっては「auじぶん銀行」が99円の改定を発表したばかり。それを11円下回るのだから破格である。
ATM手数料が誰でも月2回無料
住信SBIネット銀行はATM利用手数料が月2回、他行振込手数料が月1回まで無料。全国のセブン銀行、ローソン銀行、AEON銀行などで預金残高0円でも適用される。
さらにアプリ内で本人認証(スマート認証NEO)を実施するとランクアップして月5回までATM手数料、他行振込手数料が無料になる。(月1回の認証でOK)
つまり毎月1回のアプリ認証でランク2をキープするばかりか「給与振込口座」に指定するなど条件が重なればランク3にアップする。
これらを駆使すれば銀行の各種手数料から解放されるだろう。ローソン銀行、セブン銀行ではQRコードで取引開始するからキャッシュカードが不要。これは「auじぶん銀行」と同じ仕組みで、他行の追随も期待される。
KDDIや楽天の台頭を意識か・・
話は少し逸れるが住信SBIネット銀行は「SBI証券」との連携目的で開設されることも多い。
お金を増やすには「預金」から「投資」というトレンドを背景に、最近ではクレジットカードで積立投信を支払いポイントを貯めるシステムを導入した。
(ネット証券ではシェア1位の楽天証券)
というのもいま楽天証券が凄まじい勢いで成長しており、ネット証券1位の座が危ぶまれつつある。
背景には楽天カード、楽天証券、楽天モバイル等を複数利用することで多くのポイントを貯める「楽天SPUプログラム」を活用する人の増加、米国株式人気があるという。
右をみれば楽天、左をみればKDDIグループなど携帯電話キャリアが金融業界に進出してきたことで、SBIグループはさまざまなサービスや対抗策を出してくるかもしれない。
振込手数料88円への引き下げはその一つとみて間違いないだろう。
リンク:プレスリリース
関連記事:auじぶん銀行、他行振込手数料を「99円」に改定へ。持っておきたい理由を解説