NTTドコモのXperia 1 Ⅲ(SO-51B)が異常な安さでフリマサイトに出品されている。
ドコモオンライン価格15万円にも関わらず、まったくの未使用品でこの価格。一見すると「即買いレベル」に安いのだが、どうやら良からぬ事情がありそうだ。
ほとんどが分割支払い中
この価格帯の多くは「分割支払い金」が組まれており、いわゆる残債が残った状態で出品されている。
いまはドコモSIMカードで利用できるが、仮に分割支払金が滞れば「ネットワーク利用制限」が発動してMVNOを含むドコモ系SIMカードが利用できなくなってしまう。
SIMロック解除されていればauやソフトバンク等でも利用できるがプラチナバンドには非対応。やはりドコモ以外ではネットワークのフル活用が難しくなる。
(画像はXperia 1 Ⅲ au 版)
また中古で売却したくなった時も厄介だ。残債のあるスマートフォンは白ロムショップで買取を拒否されたり、ヤフオク、メルカリ、ラクマ等では出品禁止されている。
だから通常はこうした商品が消費者の手に渡らないようになっているのだが、各フリマサイトの監視体制が機能しておらず、すでに結構売れてしまっている。
買うと赤ロムになる??
同様の商品を購入したと思われるユーザーが興味深いツイートを投稿している。
例の△判定Xperia 1Ⅲかなかな闇が深そうだぞ
まずビックリしたのがキャリア版なのにブートローダアンロック許可がYESになってるんよ、これってqunlocktool使ってsimロック解除してる可能性100ある
ドコモから解除しようとしたら100日経ってないからできないって言われたから分割確定
つまり赤ロム確定 pic.twitter.com/rEsXVKsd4K— まつ (@Xperia_1II_5G) August 22, 2021
(@Xperia_1II_5Gさんより引用)
購入からまだ100日経過しておらず、My docomoからSIMロック解除ができない商品だった模様。しかし無理やりSIMロック解除して販売されていたようだ。
繰り返すが残債の支払いが滞ればネットワーク利用制限が発動し、ドコモSIMが利用できなくなったり中古品として二度と売却できなくなる(これを赤ロムという)から怖い。
そしてここまで安い理由を考えれば、踏み倒される危険性があるというわけだ。
改めて買い方を理解しておこう
基本中の基本であるが、いわゆる白ロムを購入する際は「ネットワーク利用制限◯」の商品を購入しよう。
通販サイト等で書かれていない物は問い合わせて製造番号(IMEI)を確認した方がよい。
(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、各キャリアでチェック可能)
どうしても▲を購入する場合は「永久保証」付きを狙うといいだろう。ソフマップ、ゲオモバイル、イオシス、じゃんぱら等は動作保証とは別に「利用制限」に対する永久保証があって安心だ。
(イオシス公式サイトより)
こうした永久保証がないのに製造番号を教えてもらえない場合は再検討した方が良いだろう。
おかげでドコモ版に関しては完全に相場が落ちていて、利用制限◯で出品している真面目な人が安売りせざるを得ない状況になっている。
フリマサイト運営の監視体制も甘すぎて本当にしっかりしてもらいたい。