ソニーモバイルの Xperia がおおくの国や地域から撤退したのは 2019 年の大ニュースの 1つと言えるだろう。
3 年以上の赤字に終止符をうち、勝算のある国での展開を決定したばかり。
ところがその勝算あるはずの香港で「ソニーモバイル香港解散」の噂が流れ始めている。
香港でのモバイル事業が解散か
ePrice HK によるとソニーモバイル香港の主要経営陣が退職して、残った社員がソニー香港に統合されるという。
Xperia の販売はソニー香港として続けられるものの、日本や台湾に比べるとシェアが縮小する可能性が高まってきた。
筆者は直近 10 ヶ月で 4 回香港に行っていて先日も 8 月 21 日に行ってきた。
その中で待ちゆく人を調査してみると Galaxy と ファーウェイの存在感が圧倒的で SONY を持っている人はほとんど見かけない。
低価格帯からハイエンドまでが揃うサムスン、ファーウェイに対し、ソニーは Xperia1 のゴリ押し感が否めなかった。
たしかに国内外で評判のいい Xperia1 はソニーモバイル渾身の 1 台であることに間違いない。
ただしサムスンやファーウェイは、その渾身の 1 台にコスト面で勝る機種をいくつもラインアップとして持っている点が異なっている。
旗艦モデルに関しても、サムスンの Galaxy S と Note 、ファーウェイの P シリーズ と Mate シリーズはコンセプトが異なり自社ラインアップで差別化が図られている。
いっぽうソニーは年に 2 回なんとなく似たモデルが出る慣例を崩せていない。こうした端末に対するコンセプト的な戦略も劣っていることは間違いない。
最後に
香港も台湾もわりと親日的で、ソニー自体はものすごく愛されている。
ただし、日本ですら国内シェアが京セラに抜かれた事実を考えると、ソニーモバイル香港が解散しても何ら不思議ではないだろう。
せっかく黒字化したモバイル部門は、どのように本質的な黒字化にせまるのだろうか。
そしてソニーモバイル台湾は死守できるのだろうか。今年の IFA でその可能性を見極めていきたい。
出典:傳 Sony Mobile HK 解散!Sony 手機的命運會變得怎樣?
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