先日 eSIM 事情に関する記事をかいた。現在は IIJ と海外事業者だけで市場が構成されるという趣旨なのだが、楽天モバイルの存在をすっかり忘れていた。
同社のサービスは来春に大きくずれ込むものの、発表済み製品に eSIM 搭載デバイスがあったのを覚えているだろうか。
Rakuten Mini という Felica 搭載の完全オリジナル端末で、楽天モバイルが eSIM を用意していることを示唆している。
もしかすると eSIM こそ同社の最大の武器になり得るかもしれない。
iPhone を売らずして iPhone を制する!?
iPhone XR/XS/XS Max にはじまり、iPhone11/11 Pro/11 Pro Max とすでに 6 種類の eSIM 搭載 iPhone がリリースされている。
ここで楽天モバイルが低価格な料金プランを提供したらどうなるか。
1 枚目に挿入された大手 3 キャリアの回線はもっとも低価格なプランに変更され、2 枚目の楽天モバイルeSIM と競合することが予測される。
つまり多くの人が Dual SIM を当たり前に経験する時代がきて、ここで初めて菅官房長官の指摘する競争が始まるはずだ。
しかも楽天としては大手3キャリアが苦労して普及させてきた iPhone を販売せず、eSIM だけ提供すれば良い。
iPhone を販売せずして、iPhone を制するなんて可能性もゼロではない。
最後に
むろん仮定の話であって期待したほどに eSIM が安くなかったという結果になるかもわからない。
ただし少なくとも NTT や KDDI そして横並びに甘んじたソフトバンクと違って、最初から型破りなことをしなければ生き残れないのは当事者である楽天モバイルが自覚しているだろう。
OPPO Reno A や Rakuten mini など端末の選定は素晴らしいのだから、きっと何かやってくれるに違いない。そして eSIM は IIJ しか手を付けていないのだから大きなチャンスとなるはずだ。
まだ先の話だがこれはきっと面白いことになると筆者は考えている。
Twitter をフォローする!skyblue_1985jp