楽天モバイル・無料サポータープログラムで「海外ではテザリングが制限される」と書いたところ、韓国やベトナムで同じ症状になやむ人がいた。
記事へのコメントや Twitter へのリプライからも海外における制限はほぼ確定的のようだが、ここでもうひとつ検証すべき項目がでてくる。
海外ローミングで制限されるなら au ローミングエリア内でも制限がかかるのかという疑問だ。
推奨端末では制限されず
都内を練り歩きながら au ローミングエリアを探すと秋葉原 UDX にたどりついた。
(それまで Band 3 と表記されていた画面右側が Band 18 の au エリア表記に)
やはり大きなオフィスビル内では 1800 MHz 帯といえ出力が弱い。au エリアに入ったところで APN がデフォルト設定であることを確認しよう。
楽天モバイル推奨端末には、このようなデフォルト設定の APN が入っていて、APN タイプに "dun" があるのが特徴だ。
("dun" は手動で APN 作成する際に打ち込めない。間違いなくデフォルトである)
いよいよ検証開始。まずは端末のテザリングをオンにする。
弾かれるなら 5 ~ 10 分以内、もしくは即座にデータのオン・オフが繰り返されるはず。
(楽天モバイル無料サポータープログラムの推奨端末 nova lite 3 で検証している)
検証開始から 10 分が経過するも、いっこうに途切れる気配はない・・・
(お昼のピーク時に 12 ~ 15 Mbps 程の実測値でわるくはない)
どうやら同じ「ローミングエリア」というワードでも「海外ローミング」では制限があって「au ローミングエリア」では存在しないようである。
(もう少しサンプルが欲しいので、同じ状況下での検証はこんごも繰り返す予定だ)
最後に
テザリングとはじつに奥が深いもので、キャリアはとにかく「ユーザーに使わせたくない」と思っている。
じっさい iPhone の販売を始めたソフトバンクは 2011 年の iPhone 4s までテザリング項目を隠していたし、ドコモだって MVNO に対して自社端末にテザリングロックをかけていた時期がながく続いた。
最近では au が無制限プランのデータプランを開始するも、やはりテザリングに関しては上限( 2 ~ 20 GB)が存在して物議を醸しているのだ。
そうした背景を鑑みれば「制限」に関して慎重になることはユーザーとしても理解できる。ただやはり案内して頂けると嬉しかった。
それほど「テザリング」の利用可否はユーザーの関心が集まるところであり、本サービス開始後に至っては「メインキャリアにするか否か」の焦点にすらなるだろう。
急務なのは基地局など物理的なものだけでなく、スタッフ間での認識を徹底的に統一させること、そして顧客への案内をしっかりと示すことなど山積であることが改めて実感させられた。
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