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Apple Pay 非対応の VISA(第三話)、2020 年キャッシュレス戦争の第 2 幕・・・

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Apple Pay が日本の VISA 非対応という話は 2019 年もっとも読まれたテーマの一つだった。

また新たな情報が入ってきたので、少しだけ続きと考察を書きたい。



これまでのおさらい

Apple Pay には iPhone アプリで行う「インターネット決済」とリアル店舗での「対面決済」の 2 種類が存在する。

日本は特殊な市場ゆえ「対面決済」は iD や QUICPay を通して VISA で利用できるものの、海外だとそれすらない。

詳しくは過去記事を参照して頂きたいのだが、とにかく VISA だけが Apple Pay に参加していないのだ。

この現状を打破するために、日本で VISA タッチを展開するという意気込みが Google Pay NFC 対応から垣間みえていた。

 

Google Pay 対応は偶然ではなかった

ここからが本題で、主張したいところ。

まず一部の VISA デビットが Google Pay に対応した件だが、よく調べてみると VISA による試みであり Google 主体の動きではなかった。

(Google Pay の電子マネーとしていつの間にか VISA タッチが加わっている)

11 月 14 日の VISA プレスリリースには次のような文言がある。

「2025年までにキャッシュレス決済比率40%という目標[iii]を掲げる、日本政府の目指すキャッシュレス化社会実現に向けて、誰からも選ばれ受け入れられる決済手段となることを目指します。」

つまりなんとなく Google Pay に対応したのではなく、VISA 本体が NFC 決済普及にむけて本気で動いた第一歩だったのだ。

「これから Google Pay には VISA タッチも加わりますよ。ユーザーの方、加盟店の皆さんもよろしくね」とでも言わんばかりである。

 

新 Kyash Card 誕生に大注目

この本気度を裏付けるようなニュースが飛び込んできた。

送金・決済アプリなどを展開する Kyash が 19 日、カード番号が背面にあるという斬新なデビットカードを発表した。

注目すべきなのはデザインではなく「カードをかざすだけのキャッシュレス」という NFC 決済を売りにしている点だ。

日本において「かざすだけ」というのは実質 Felica だけであり、NFC が使える場所なんて相当に限られている。

それを承知で堂々とアピールするのは、まるで VISA の後ろ盾でもあるかのような PR と言えないだろうか。

ちなみに Kyash は Google Pay に QUICPay として取り込めるのだが、イメージ画像ではカードをかざしている。

 

激増する VISAタッチ対応カード

そして既存の VISA クレジット・デビットカードにも注目したい。

この 1 年を通して  VISA タッチ対応のクレカやデビットカードが本当に増えたと思う。

(楽天銀行、ソニーバンクウォレット、SFCカード、ヨドバシクレカ)

画像はすべて今年に発行したものであるが、VISA タッチ非対応だったカードも急に対応するようになった。

恐らく VISA と名の付くカードは徐々にタッチ決済対応になるだろう。



最後に

Google Pay の NFC 対応、新 Kyash Card のVISA タッチへの自信、既存 VISA カードの VISA タッチ化、

これら 3 点から日本における NFC 対応が 2020 年に本格化するという説がいっそう現実味を帯びてくるのだ。

2019 年は QR コード決済に終始したが、来年は Apple Card も日本に上陸する可能性が極めてたかい。

(すでに商標登録が通過していることは明らかになっている)

東京オリンピックという一大イベントでインバウンド需要を取り込むだけでなく、日本人を含めた Apple Card 勢力とガチンコ勝負する。

そんな 2020 年がくるかもしれないのだ。

過去記事:知ってた!? Apple Pay がじつは VISA 非対応、便利なアプリが使えない・・・

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