2017 年、BIGLOBE モバイルは KDDI に買収されて au 回線をスタートした。
興味深いのが iPhone 6s/7/SE などに au SIM を入れるとアンテナ・ピクトが BIGLOBE 4G 表記になること。
BIGLOBEモバイル、KDDI 傘下になった頃から、iPhone 6sや7 のアンテナピクトがBIGLOBEになるんですよ(*´艸`*)(*´艸`*)
最近では契約するとau IDが発行されます(;・∀・)w pic.twitter.com/9pqkY2XU2I
— Skyblue (@skyblue_1985jp) January 21, 2020
知らない方が多かったようなのだが、この BIGLOBE 4G 表記がなにを意味するのか解説したい。
低価格 KDDI 回線の役割
KDDI は携帯電話事業のトップに au (エーユー)ブランド、その下に UQ モバイルを展開している。
au は予算がたくさんある顧客、UQモバイルは予算の少ない顧客をターゲットにし 1 人でも多くの顧客を KDDI 回線にする狙いだ。
そして BIGLOBE モバイルは「できるだけ携帯電話にお金をかけたくない」という層をも取り込む MVNO として買収された。
ソフトバンク
Y!mobile
LINEモバイルau
UQモバイル
BIGLOBEモバイル顧客の予算に応じて幅広く契約を取る三段式っすねヽ(´o`; https://t.co/Vrp320KeIO
— Skyblue (@skyblue_1985jp) January 21, 2020
(ソフトバンクも同様に LINE モバイルを使って低予算の顧客を取り込んでいる)
まだ全ての iPhone が "BIGLOBE" 表記対応になったわけではない。しかし au 傘下故にアップルにも認知された実績としてアピールしているはず。
最近では au ID が発行されたり KDDI から請求がくるなど低価格な KDDI 回線としての役割や存在感を強めている。
BIGLOBE 4G は au 回線だけ
ところで BIGLOBE モバイルにはドコモ (以下D) 回線と au (以下A) 回線の 2 タイプ SIM が用意されている。
そのうち”BIGLOBE 4G” 表記になるのは A 回線だけで、D 回線ユーザーはそうした特別仕様がない。
恐らくだが徐々に D 回線は減らして A 回線だけにしたいはずだ。
じっさい同社は D回線のユーザーに対し、手数料無料かつ 3,000 Gポイント付与で A 回線移行を促している。
圧倒的なスピードでお昼のピークタイムにも 1.5 Mbps 以上でるなど実用性はバッチリ。
(下り速度は 90 Mbps を超えることもあって D 回線とは比べ物にならない)
やはり「BIGLOBE にしてよかった」と実感してもらうためにも、アンテナピクトの "BIGMOBILE 4G" は重要な役割といえるだろう。
最後に
というわけで KDDI は au、UQモバイル、 BIGLOBE モバイルの 3 段構えで予算に応じた顧客を取り込んでいる。
この先どうなるか不明だが、もしかすると au かんたん決済が使えるなどシナジー効果を発揮するかもしれない。
4 月には MVNO シェアトップの楽天モバイルがキャリアとして本格サービスを開始する。
そうした未来をも見据えて BIGLOBE モバイルは au や UQ モバイルで獲得できなかったユーザーを取り込んでいくはずだ。
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