日本を訪れる外国人観光客の数が年間で 3,000 万人を突破したと日本政府観光局が発表した。
そして同時に驚くべきなのが海外渡航する日本人もまた 2,000 万人に昇り過去最高を記録した事実だ。
海外に行く理由は人それぞれで、一概に「こうだから」と断言はできない。
しかし少なくとも 2 つの要因があると筆者は考える。
海外=高いを覆した LCC の台頭
バニラエアが 2012 年に日本に誕生すると、2014 年頃から少しずつ日本を出国する人が増えてきた。
2014 年からは右肩上がりで増加し、ついに 2019 年に 2,000 万人を突破した。(NHK調べ)
LCC はとにかく安い。季節や世界情勢によって価格は変わるものの、例えば東京・香港の往復がわずか 20,000 円程度で行けるのだ。
香港といえば 飛行機で 4 ~ 5 時間くらい離れており、西洋とアジアの文化が交わる素敵な場所である。
見たことのない景色や食べたことのない料理、スマートフォンの聖地やネオン街が広がっていて触れるもの全てが新鮮だ。
今でこそ若者によるデモで近寄りがたいが 20,000 円で見聞が広がるなら国内新幹線よりも夢のある話ではないだろうか。
しかも普通の航空会社と違って、出発寸前にチケットを手配しても値段が何倍に跳ね上がったりしない。
たとえば筆者は「今日韓国いきたいな、どうしようかな」と迷ってるうちにチケットを見つけ、日帰りでソウルまで行ったことがある。
【本日のハイライト】
午前1時「韓国行こうかな?」
午前2時 「行くか!」
午前3時半「空港リムジンバス」
午前6時「出国」
正午「Galaxy Watch欲しい」
午後1時「こうた!」
午後5時「出国」
午後9時「ただいま」なうwwΣ(・∀・;)— Skyblue (@skyblue_1985jp) October 8, 2019
スマホも発達したいま、国内旅行よりも安く非日常を味わえる。
10 年前にはなかったスピード感と低価格が多くの世代を刺激したのではないだろうか。
格安航空でもプライオリティ・パスを持っている人なら豪華ラウンジが利用できたり、安いなりに豪華な旅だってできるのだ。
検索サイト登場の相乗効果
昨年、旅行代理店の JTB が店頭で「旅行相談料」を徴収するテストが行われた。
いまや航空券やホテルは「トリパゴ」といった検索サイトで手配できてしまい、代理店に行く人が激減している。
しかもサイトには世界中の旅行者がレビューを残していて、誰かに相談せず安心できるのも付加価値だ。
LCC が爆発的に普及したのは、こうした検索サイトが誕生しそれをスマホの急速が後押しした結果と言える。
そして繰り返すが下手に日本国内に行くよりも圧倒的に安く行けるのだ。
最後に
とにかく時代は変わった。つい 167 年くらい前まで鎖国していた日本が、どこにでも行けるようになった。
日本のパスポートは信頼度ランキング世界 1 位を獲得し、ビザなしで渡航できる国が 191 カ国もあるという。
こんな名誉なことはない。幕末の志士たちが見たがっていた海の向こうに広がる世界を見に行こうではないか。
今年は一歩踏み出してみないか。そこにはテレビでは見たことのない世界が広がっている。
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