楽天モバイルは 3 月 3 日、世界の携帯電話事業者のなかで唯一、1 つの料金プランしか提供しないキャリア(MNO)としての方針とその内容を明らかにした。
電話とデータ通信が無制限で月額 2,980 円。しかも 1 年目は 300 万人まで無料であり 2 年目以降は 2,980 円と破格という信じられない内容だ。
すでに無料サポータープログラムが提供されている東京・名古屋・大阪など都市部を中心に恩恵を受けられることになりそうだ。
もちろん基地局が整っていないため注意点もいくつか存在する。
au エリアでのデータ通信は毎月 2 GBまで
楽天モバイルは地方、山間部、地下といった圏外エリアに関しては au ネットワーク(Band 18)に接続される仕組みを採用している。
au ネットワークに接続される場所では毎月使えるデータ量が 2 GB に制限され、以降は速度制限がかかるという。
つまり楽天モバイルの電波が届かない場所では現状、毎月 2 GB までしか使えないことを覚えておきたい。
この点は都市部もおなじで地下鉄など au ネットワークに接続される場所で 2 GB に達した瞬間から繋がりにくくなるはずだ。
通話に関しては地方でも強い
これだけ書くと「なんだ結局は都市部が有利なのか」とがっかりするかもしれない。
確かにデータ通信無制限は地方への普及に時間はかかるだろう。
しかしながら音声通話に関しては同社の無料アプリ「楽天 LINK」を使うことで日本のどこにいても実質無料で利用できる。(過去記事参照)
データ通信より音声をおおく使う人は家の Wi-Fi を駆使すれば普段の電話番号から好きな番号にかけ放題となる。
また海外から日本にかける場合、また日本から海外にかける場合は月額 980 円で話し放となるのも魅力的だ。
無料通話なら LINE アプリで十分であるのだが、普段の番号で Wi-Fi から SMS まで送受信できる点では上手であり海外出張がおおい人でも経費を大幅に負担できるはず。
サービス開始は 4 月 8 日から
本格サービスは 1 ヵ月後であり、都市部の人はもちろん地方の人も 2GB まで無料、音声通話は無制限と考えれば試しに利用してみる価値はあるだろう。
本日のプレゼンでは災害時にも衛星を通した電話の発着信が可能になること、運用コストが 30 % 低価格であることなど他社との差別化に関して不明瞭だった点が明らかになった。
(災害時には衛星電話なしで普段のスマホから宇宙にも発着信できるという)
10 月の無料サポータープログラム開始直後は酷すぎるサービス品質だったが 1 月には MNO の店頭対応が始まりエリア展開も順調と感じている。
興味ある人はぜひ Web サイトをチェックしてみよう。発表の反響が大きかったせいか、いま現在アクセスが集中して接続しにくい状況だ。
リンク:楽天モバイル
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