今年も新しい Galaxy S シリーズの季節がやってきた。
今年のテーマの 1 つが全モデル 5G 対応であり、日本でも 3 月 18 日にまずはドコモから発表される見通しだ。
あと4日! pic.twitter.com/zbeqYwoPnH
— Galaxy Mobile Japan (@GalaxyMobileJP) March 14, 2020
Galaxy Mobile Japan が謎のカウントダウンを開始。あと 4 日というのはドコモの発表会と被っているから S20 日本版登場とみて間違いないだろう。
さて、ここで一つ疑問が生じてくる。もしドコモ版 Galaxy S20 が 5G 対応だった場合、その SIM カードは海外版 Galaxy S20 で 5G 接続するのかという話だ。
検証しないと何とも言えないことだが、理論上の話として考察したい。
ドコモの n78 は世界標準の 1 つ
まず NTT ドコモが保持する 5G 電波を整理しよう。
同社は 3.5 GHz 帯、 4.7 GHz 帯、28 GHz 帯を保持しており、バンド名を n78, n79 , n257と呼称する。
このうち n78 はすでに韓国や英国が導入済みで、今後グローバル規模で採用される予定だ。
(筆者の Galaxy Fold 5G 韓国モデルも n78 対応)
したがって海外版 Galaxy S20 シリーズが n78 対応ならば、理論上ドコモ 5G SIM で 5G データ接続できるだろう。
もちろん Galaxy S20 シリーズに限らず Xperia や OPPO など他社の 5G Android でも同じことがいえる。
現段階では対応国がハッキリせず・・・
問題は「どの国から輸入すれば n78 が使えるか」という話だろう。
色々と調べた結果、いま現在大丈夫そうなのは上述した韓国と英国モデルだけである。
(韓国ソウル市内にて筆者撮影)
というのも 5G に関しては輸入先として人気の香港をふくめアンテナの詳細がハッキリせず、キャリア公式サイトから確認するのが難しい。
韓国と英国が大丈夫そうというのも、5G アンテナだけ詳細が割愛されることが多くて裏取りができないでいるのだ。
したがって今年に関しては 5G ネットワーク目当てでの Galaxy S20 輸入は情報が出回るのを待つか、本当に対応状況がわるければ日本モデルを選択肢した方が良いのかもしれない。
最後に
ちなみに KDDI は 3.7 GHz (n77) 3.5 GHz (n78) 28 GHz (n257)、
ソフトバンクは 3.7 GHz (n77)、28 GHz (n257)をそれぞれ保持している。
28 GHz は楽天モバイルを含む 4 キャリア共通のミリ波と呼ばれる高帯域なのだが、話が混乱するのでこの辺りにしておこう。
海外版 5G スマートフォン と日本の 5G SIM の相性は、今後折にふれて検証していきたい。
Twitter をフォローする!skyblue_1985jp