3 月 23 日、 au が 5G スマートフォンを発表した。
これで 3 キャリア 5G 商用化の準備が整い 25日から27日までドコモ、au、ソフトバンクの順にサービス開始となる。
全キャリアで 5G 契約を検討していた筆者だが、発表会と新型コロナウイルをとりまく世情をみると時期尚早かもしれない。
通信の分野によほど興味ある人か仕事にしている人以外は、少なくとも 1 年間は様子を見たほうが良いだろう。
LTE 開始と比較して限定的すぎる
なぜ躊躇するのかと言えば、最大のネックはまずエリアだ。
今から 8 年前、4G LTE が 3 キャリアで揃った 2012 年 9 月には、3 キャリアの LTE はある程度エリアが整っていた。
東京・京都間を新幹線で移動しても割と実用的で、どのキャリアが繋がるか電波調査をしたのはいい思い出である。
しかし今回は 180 度状況が違っていて、 5G を受信するスポットは例えばドコモなら 150 箇所しか用意されていない。
もっともマシなソフトバンクですら東京 23 区内をまともに網羅できていない。
むろん増えていく予定だが、少なくとも 1 年以上かかるだろう。
新型コロナウイルスによる移動制限
しかもその 1 年後のエリア拡大も新型コロナウイルスの影響で遅れが出るかもしれない。
いま世界では外出禁止令が相次いでおり、食料品や医療関係者をのぞいて在宅勤務を強いられたり仕事ができない国が増えている。
東京とて予断を許さない状況であり 2 3 日 には小池都知事が首都封鎖の可能性に言及した。
そうなった場合 5G スポット探求の散歩を制限されたり 5G 基地局の設置作業すら大幅にズレる可能性もあるだろう。
そうなると 5G サービスをろくに味わうことなく、 料金の維持費を空しく払い続けることになろう。
最後に
そして東京五輪の延期についても政府や IOC で話が進み始めた。
延期になれば今以上に経済活動は落ち込み、多くの人が職を失ったり、ボーナスが得られない可能性すら出てくる。
既に海外で起こっている事態が、油断すると日本でも起こり得ることを考えれば、実用性が乏しい 5G を今選ぶのは早いと思われる。
むしろ今は出費を最低限に抑えて、マスク・消毒液・備蓄食料などを買いためたり、非常時の現金をしっかり持っておく方が優先的と言えるかもしれない。
そしてウイルスが封じ込められたり、ワクチンが普及して東京五輪延期の具体的な日程が見えてきた時、
5G スマートフォンが真価を発揮できるようになっているかもしれない。その時がくるまで待った方が幸せになれる気がしている。
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