全国民に一律給付される 10 万円の申請が各自治体で始まりつつある。
筆者の地元では 5 月 11 日開始となり、早速スマートフォンでの申請を終えた。
しかし完了して思ったのは、「脱落する人が続出するのでは!?」という疑問。
とにかく用意するものが細かく落とし穴が多いのだ。
申請方法は大手メディアに譲り、当ブログでは「マジで!?」と声に出してしまいそうな注意ポイントを挙げていく。
NFC 対応 iPhone 又は Android を用意
まずスマホで申請する大前提として Apple Pay 対応 iPhone (7 以降)か NFC Type A/B 対応の Android が必要となる。
NFC はマイナンバーカードの IC チップ読取りに必要で、非対応の場合は PC からカードリーダーを使った申請が可能だ。
6s や初代 SE 以前の iPhone ユーザーはアウト。NFC 搭載 Android スマホでも「マイナポータルAP」アプリが適切に動作しないとこれまたアウト。。。
もし使っているスマートフォンが NFC 非対応で自宅に PC やカードリーダーもない人は郵送申請を待てばいいだろう。
それにしても携帯電話やクレジットカードも身分証明書は撮影してアップロードすればいい時代であり、そうしたやり方ではダメなのだろうか。
暗証番号とパスワードの壁
次に注意すべきはマイナンバーカードのパスワード類だ。
給付金の申請にはカード受領時に設定した 4 桁の「暗証番号」と 8 ~ 16 桁の「パスワード」が必要になる。
(ちなみに 4 桁の暗証番号は 3 種類ある。共通設定していれば覚えやすい)
さらにカード記載の電子証明書の有効期限(いわばパスワードの有効期限)内でないとこれまた申請できない。
なんとも落とし穴の多い仕組みである。
そしてオンライン申請時には「暗証番号」という言葉は登場せず、パスワードなる言葉が 2 回出てくる点に大注目。
(1 回目のパスワードは 4 桁であることから暗証番号である)
(2 回目のパスワードは 8 ~ 16桁の英数字を指す)
ここを勘違いして入力エラーを繰り返すとアウト。
ちなみに引っ越して住民票が変わった人は、有効期限内であってもパスワードがリセットされてアウトとか。。
いろいろとアレ・・・
というわけでスマホの NFC 対応状況、マイナンバーカードの暗証番号、パスワード、そして有効期限など重要項目が欠けると申請できない。
もちろん役所へ行けば解決できるが、パスワード再発行のために役所に出向かねばならないのは時代遅れすぎないだろうか。
しかも申し込み完了後に送信されるメールがサーバーの混雑具合によっては遅れてくるようで、不安になった人が何回も手続きをしてその確認作業が重複するなどオンライン申請の意味が薄れているようだ。
こういった面倒な仕組みのために役所の窓口スタッフは疲弊し、べつの来客対応ができなくなる。
(地元の役所は三密に近かった。密!密!ソーシャル・ディスタンス!!)
もちろん 10 万円頂けるのだから文句を言える立場ではないが、将来的なマイナンバーカード運用において色々と考えるべき課題が見えた一件だった。
ぞっとした人は無理にオンラインから申請せず気長に郵送を待つとしよう。
参照:Engadget 「10万円給付金」オンライン申請する方法。パスワードの罠に注意
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