携帯電話料金値下げに関する議論が活発化し始めた。 NTTによるドコモ買収により UQ モバイルや Y!mobile のような NTT サブブランドが登場するかもわからない。
そんな中 MVNO にも新しい動きが出てきた。10 月 9 日に発表された「Wスマートプランは」無料通話 70 分、データ通信 3 GB 付いて 1,580 円(税別)の破格。
仕掛けたのは格安 SIM の先駆者である「日本通信」でドコモ網を利用している。この SIM カード、少なからず音声通話をする人にはかなり朗報だ。
FOMA・4G ケータイプランよりお得
まず強調したいのは「既存のドコモ通話プラン」よりお得であること。
すでに新規受付終了している 3G FOMA は月額 934 円の「タイプSS バリュー」が 25 分間、月額 1,500 円(いずれも税抜)の「タイプ S バリュー」で 55 分間の無料通話付き。まだまだ利用者は残っている。
だが FOMA SIM は基本的に 3G スマートフォン、ガラケー、Dual SIM スマホの 2 枚目でしか認識せず 4G 対応スマホで 1 枚利用することは難しい。
いっぽう 4G ケータイプランは月額 1,200 円(税抜)で 100 MB のデータ通信付き。待受専用なら安いが、5分間のカケホを追加すると700円のオプション料金が発生する。
(1,200 円では待受専用。5分間カケホは 700 円、24 時間は 1,700 円の追加料金が必要だ)
今回発表された「Wスマートプラン」はそんな既存プランユーザーにお勧めで 70 分の無料通話と 3 GB データ通信付き。
それでいて 1,580 円(税別)なら、ライトユーザーはこれ 1 枚でも足りるだろう。
Dual SIM で利用すると最強に
そして「Wスマートプラン」は Dual SIM 対応スマートフォンでより活躍できそうだ。1 枚目に通話用 SIM として挿入し、2 枚目には格安のデータ通信 SIM を入れる。
(今や 1 つのデバイスに 2 枚 SIM があるのは珍しいことではない)
例えば UQ モバイルの「プラン R」は月額 2,980 円で 10 GB の高速データ通信が可能。超過後も 1 Mbps が無制限で利用できて、全国のショップや電話サポートまで受けられる。
(楽天モバイルを意識したと思われる R プランは大きく注目されている)
2 枚の SIM は 1,580 円 + 2,980 円= 4,560 円(税抜)、税込でも 5,016 円。家族 2 人なら 1 人が 500 円割引されて一人平均 4,766 円。あくまで一例だがサポート付きで 5,000 円以下なら悪くない。
また少し上級者向けになるが Fuji Wi-Fi など、いわゆる再販 SIM を使いこなせる人なら信じられない程おトクにデータ通信ができる。
50 GB で 2,400 円といえば本家ソフトバンクの 3 分の 1 以下であり、Wスマートプランと合わせても 3,980 円(税別)にできるのだ。
意識改革でけっこう値下げできるのでは!?
今まで au 系 SIM、ソフトバンク系 SIM など色んな MVNO や料金プランが登場してきたが、音声通話料金を大きく値下げしたプランは珍しい。
いまとなっては LINE などパケット通信を使ったアプリが主流と思いきや、新型コロナウイルスによるテレワーク需要で、音声通話の需要は急増しているという。
ほかにも「Wスマートプラン」のような料金プランが MVNO から出てくれば、官邸主導の値下げに頼らなくとも、興味をもって調べていけば自ら値下げは実行できると思われる。
なお「Wスマートプラン」は 10 月 9 日より開始とのこと。興味ある人は違約金や縛りもないのでぜひ試してみよう。そして自分なりの携帯電話料金値下げプランをぜひ練ってみよう。
リンク:日本通信
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