前回の記事ではau iPhone8(X)から採用されたSIMカードはiPhone6s, 7, SEとの互換性があると書いた。今回は新たに検証できた事、周囲の方やネットから得た情報を追記したい。
(前回の続き。新VoLTE SIMのパッケージはこの通り)
なお、名称がややこしいので「iPhone8 SIMを新VoLTE SIM」、「灰色VoLTE SIMを旧VoLTE SIM」と便宜上の呼び名で書くことにした。
①新・旧VoLTE SIM、ほぼおなじ物である事が明らかに
もしも2つのSIMが同じ物であるなら、APNも同じはず。Zenfone3(au VoLTE対応)を検証した結果、予想通り全く同じAPNで新旧VoLTE SIMは動作したのだった。
ここまでわかれば、旧VoLTE SIMで動作する物は新VoLTE SIMでも動くと断言できるだろう。au VoLTEスマホでも動作するし、2015年4月以降発売のAndroidタブレットおよびiPad(mini4, Pro9.7以降)でも動作した。
ちなみに検証に用いたAPNは以下の通り
APN:uno.au-net.ne.jp
USER名:685840734641020@uno.au-net.ne.jp
PASS:KpyrR6BP
認証:PAPまたはCHAP
APN type:空欄
APN protocol :IPv4/IPv6
②唯一の違いはNFC関連との情報も
それでも新・旧VoLTE SIMには何かしらの違いがあるのでは?と探っていったところ、NFCの挙動が異なるという情報を複数得た。具体的に言うとFelicaの部分だ。
旧VoLTE SIMはAndroidのFelicaを認証するのに対し、新VoLTE SIMではFelicaを認証しない(らしい)。もしそうだとすれば、新VoLTE SIMをAntdroidに入れるとモバイルSuicaなどが使えない事になる。
かと言って全てのFelica規格が使えなくなるとは思えない。例えば楽天Edyに関してはWi-Fi環境下で設定すればSIMがなくとも動作するからだ。同じくSIM認証の不要な物はまだあるはず。
最後に
結果として新・旧VoLTE SIMはお財布ケータイを使わないという前提であれば、全く同じものと言っても過言ではないだろう。だからHTC 10などFelicaを搭載していないau VoLTE端末に新VoLTE SIMを入れるなどは全く問題のない挙動になるはず。
ただし、前回と同様にここに書いた事は検証であって、あくまでもauが保証する物ではないので注意が必要だ。また何か発見があれば追って記事にしたい。