昨年 SIMフリー市場に投入された Xiaomi Redmi Note 9S は超ロングセラーとして人気が続き、家電量販店や MVNO など正規取扱い店での完売が相次いでいる。
あの渾身の1台の 2021 年版とも言える Redmi Note 10 Pro が4月16日にリリースされるのをご存知だろうか。
値段は 34,800 円(税込)で Redmi Note 9S より 5,000 円だけ高い。
(ビックカメラアキバには発売を前に実機が登場している)
しかし実物を見てみると「5,000 円でここまで底上げできるのか 」という印象で Redmi Note 9S を遥かに凌駕している。
発売前につきスペックの考察になるが興味を持っていただければ幸いである。
ミドルスペックの定義を覆すスペック
Xiaomi Redmi Note 10 Pro は Snapdragon 732G、ROM 128 GB、RAM 6 GB 搭載のミドルスペックで SoC やメモリ容量こそあまり驚くべき点はみられない。
しかしそれ以外は驚きの連続だ。まず 6.67 inch の大型ディスプレイはこの価格なら Full HD+ LCD が妥当と言ったところ。
(実機は触っているだけで明るさをお伝えできず申し訳ない)
しかし同機種は Full HD+ 有機 EL を採用しておりハイエンドスマートフォンに全く遜色ない仕上がりになっている。
それどころか普通なら 60 Hz のリフレッシュレートが 120 Hz に対応。アプリの高速起動や高速画面スクロールがこの価格にして実現できるのは正直「価格がぶっ飛んでいる」と言っても過言ではないだろう。
そして極めつけは晴れた屋外でも明るく見える 1200 ニトの明るさだ。ちなみに最近発売された Galaxy A52 / A57 は同じくミドルレンジながら 800 ニトを誇らしげに宣伝している。それを考慮すると 1200 ニトは断然に明るいはずだ。
このようにディスプレイだけを見てもハイエンド並の価値がある。
もはやハイエンド並のカメラ
続いて驚くべきは同じくハイエンド並のカメラだろう。
背面には 1 億 800 万画素(広角)+ 800 万画素(超広角)+ 500 万画素(望遠接写)+ 200 万画素(深度)の 4 眼カメラを備えており、メインレンズでは撮影した写真を引き伸ばしても細部がブレない楽しさが味わえる。
通常のマクロ撮影より 2 倍の近接を実現する顕微鏡のような撮影、AI ポートレート撮影、ノイズが軽減されたナイトモード2.0 などカメラ全体の底上げに期待がかかる。
4K、Full HD 60 FPS 撮影など動画撮影も充実しており最大 512 GB の MicroSDXC に保存可能だ。
前面には 1600 万万画素のインカメラを備え、夜景モードを適用させたセルフィー撮影、奥行きとボケを調整できる AI ポートレート撮影などやはり OPPO など競合を意識したカメラへの注力が凄まじい。
2021 年の台風の目になるか
その他には最大 2 日間の持続時間を実現される 5,020 mAh 大容量バッテリー、 nano SIM + nano SIM (DSDV)の Dual SIM 構成、指紋認証センサー、3.5mm ジャック、ステレオスピーカー、強固なゴリラガラス 5、MIUI12(Android11)等に対応。
おサイフケータイこそ非対応だが NFC を備えているのは大きな利点。Google Pay 経由で VISA タッチなど海外標準の NFC キャッシュレス決済が日本でも日常利用できる。
カラーはオニキスグレー、グレイシャーブルー、グラディエントブロンズの 3 色展開。
もちろんゲームプレイも可能で Full HD+ 有機 EL ディスプレイ、リフレッシュレート 120 Hz を備えているならライバル機種は価格で対抗できないかもしれない。もしそれなりの満足度が得られれば 2021 年を代表する通年のヒット作になる可能性だって考えられるのだ。
日本市場として欲をいえば Felica が欲しかった気もするが、そうした細かいことを気にしなければ本体の質感、スペック、デザインともに文句の付けようがないのではないだろうか。
興味ある方は色んなレビューを参照したり量販店に実機を見にいってみよう。筆者もぜひ購入にふみきってみたい。
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