家電量販店のSIMフリーコーナーに、まだ3Gスマホしか並んでいなかった2014年。ASUSは他社に先駆けてLTE搭載のZenfone5をリリースした。
価格も当時としては破格とも言える24,800円(16GB)で使い勝手がよく、筆者もYoutubeでレビューさせて頂いた。
(2014年なので、4年以上前の動画となる・・・)
Androidは5.0までアップデート可能でRAMも2GBあるため、使おうと思えば2019年現在でもまだ普通に使える。低価格で質がよく、OSアップデートにも積極的。
Huawei P8 liteと並んで、この後Zenfone2 Laser、Zenfone Goなどが大ヒットし国内SIMフリー市場はHuawei VS ASUSと捉えても過言ではなかった。ところがここ数年、少しおとなしいようにも思える。何があったのか、本当に失速しているのだろうか。
①高価格スマホはファーウェイに押されている
「スマホでこんなにも綺麗な写真が撮れる」と印象付けた2016年12月発売のHuawei Mate 9。海外では8万円以上する端末を6万円台で日本に投入し、発売直後は家電量販店で何度か売切れたほどの人気。
一方でASUSもAR・VRを搭載した10万円クラスの”Zenfone AR”、Zenfone4 Proをリリース。しかし話題になるどころか大手メディア以外のレビューを見かけることは少なく、盛り上がりに欠ける。
逆にほぼ同価格のHuawei Mate 10 proは何度か売り切れているのだ。この差は何なのだろう。
②問われる顧客へのサポート体制
(2017年に発売されたZenfone4。スペックも完成度も申し分なく素晴らしい)
独断と偏見にはなるが、筆者はASUSのサポート体制に大きな疑問を持っている。仕事柄、何千台という端末を扱うのだが、ASUSの初期不良発生率は半端ではない程大きい。
更に残念なのがサポート体制。精密機器なので初期不良は仕方ないとして、それに対応する姿勢が全く感じられない。メーカー保証で送った端末が返ってこなかったり、対応してもらえない事も多々ある。
これはPCやタブレット、またはスマホで部署毎に異なるのかもしれないが、安心して買うことができないと実感したのだ。特に10万円クラスにもなると保証の面が非常に怖い。
対照的なのがHuaweiだ。こちらも数千台と扱ってきたが、不良発生率はASUSと真逆でほとんど発生しない。しかも年々、品質が改善されているのが顕著だしY!mobileショップが修理窓口になっているのも好印象だ。(現在は終了)
最後に
ハイエンドスマホは圧倒的にHuaweiに押されているが、UQ mobileも使えるZenfone3 laserや、驚異のバッテリーを誇るZenfone3 MAXなど低価格路線では未だにASUSのラインアップが強い。
しかし日本国内へ投入するハイエンド端末の価格や、顧客が困った時のサポート体制はHuaweiの方が圧倒的に優れている。
「素晴らしいのに買いやすい」、「故障しにくい、何かあっても安心」。中国大手のOPPOも参入してきたことだし、この辺りを一度見直してASUSには日本でまた大暴れしてほしい。