2月10日、NTTドコモから「arrows N F-51C」が発売された。
当ブログでは以前、価格が高額すぎると指摘しており実際にどれくらいの人が購入するのか興味深く見守っていた。
発売日初日はYoutubeやブロガーがレビュー用に購入したようである。しかし、それ以外では悲惨な現実が待っていた。
発売日なのに展示機がない
まず驚かされたのは大手家電量販店に実機がないこと。
ヨドバシアキバのドコモコーナーを尋ねると、人通りの少ない店内奥に案内される。そこで見た物はなんとモック。
購入を促すキャンペーンや特別割引も実施されておらず、店舗としても販売する気がまったく伺えないのだ。
これにはびっくりした。デモ機がないのは他の店舗でも同じ対応なのだろうか。
初日から中古買取価格は11,000円
さらに驚いたのが中古市場の価格である。中古PC・白ロムでお馴染み「じゃんぱら」では買取価格の上限が11,000円。
新品同様で売却しても価値は90%下がってしまい、とても通常価格98,780円の商品とは思えない。発売初日でこの状況であれば、すぐに1万円以下になることも想像に難くない。
こうなると定価購入は勧めできず、投げ売り価格になるまで待った方が良さそうだ。
NTTドコモ独占販売が裏目に
こうした事態を招いたのは「NTTドコモ独占販売」という古い商習慣にある。
グローバルで戦えないFCNTが日本で生き残るには、当然ながら多くの日本人顧客にアプローチしなければならない。
具体的にはキャリアを問わないSIMフリー、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルで販売するのが基本になるはずだが、NTTドコモに限定したことで本体価格が大幅にアップ。
OPPO、Xiaomi、Samsung等のように、世界で戦えるメーカーであればキャリア独占も販売戦略の1つとしてあり得るだろう。またソフトバンクのLeitz Phone 2のように価格をブランド力でカバーできる場合もある。
しかしarrowsの場合はそうした信頼や実績にも乏しく、キャリア独占販売が完全に裏目に出た。メーカーはキャリアとの付き合い方を本気で考え直す時期にさしかかっている。
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