フリマサイトの「ラクマ」にて、Galaxy S23 Ultraの海外版が大量に出品されている。
また今年もやってきました、フリマサイトの激安Galaxy S23 Ultra😂 pic.twitter.com/40HsIuzRza
— Skyblue@バンコク (@skyblue_1985jp) February 16, 2023
価格は15～17万円台で、たまに出現する5%クーポンを適用すれば発売直後とは思えない価格で購入可能。
Twitterに投稿したら大きな反響があったので、今回はこの現象について解説したい。
おもに韓国キャリア版が出品されている
結論から書くとラクマの出品は韓国キャリア版が多い。
現地で何らかのキャンペーンにより安く購入され、それが白ロムとして転売されているのだ。
（ソウル市内にて筆者撮影）
日本と同じようにMNPによる割引も含まれているだろう。
韓国版はSIMロックフリーでグローバル周波数に対応。昨年からeSIMにも対応しており、国内で使おうと思えば何の問題もなく使えてしまう。
だから出品者は安く出品しても利益がでるし、海外通販サイトより安いから飛びつく人もいる。いっぽう、保証がないことや物損による修理が難しいのがデメリットとして挙げられる。
発売が遅すぎる日本市場に課題か
こうした事態が起きるのは「日本でのGalaxy発売が遅すぎる」からである。
（タイ・バンコクにて販売中のGalaxy S23 Ultra）
海外では2月に発売されるGalaxy Sシリーズは日本では例年4月下旬～5月上旬。過去のSシリーズも同様で、今に始まったことではない。
ラクマの韓国版Galaxy S22 Ultra、国内キャリア版が高すぎたのか順調に売れて相場上がってますね😂 pic.twitter.com/rqAwPBNBOx
— Skyblue@バンコク (@skyblue_1985jp) April 14, 2022
（同じことは昨年も起きていた）
遅れの要因は「おサイフケータイ」の搭載と言われるが、おサイフを必要としない人には遅すぎる。また国内向けに改変することでコストが上昇し、Ultraが18万円を超えるのはほぼ確実だろう。
このようにGalaxyは「早く欲しい」「できるだけ安く欲しい」と考える人が意外にも多くいることから、諸外国のバイヤーが日本のマーケットに目をつけ始めているのだ。
ある情報筋によれば、今年は韓国版に加えて東南アジアや中東版が紛れ込んでいるらしい。
サムスン日本法人は大量販売のためならキャリアを通す必要があるだろう。しかし、これだけSIMフリーの需要があるならグローバル版に技適を通して国内発売を早期に実現できないものだろうか。
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